指示役がスマホで「殴ったり蹴ったりしていい」…闇バイト応募の25歳「断れば同じ目に遭う」と暴力
この日は別の闇バイト事件に関する公判も開かれた。9月にさいたま市西区指扇であった強盗致傷事件で奪われたクレジットカードを使い、指輪を購入したなどとして、詐欺罪などに問われた桶川市、大学生の被告(21)の初公判がさいたま地裁(小西安世裁判官)で行われた。被告は罪状認否で起訴事実を認めた。
起訴状などによると、被告は9月18日早朝、春日部市内のディスカウント店で、被害品のクレジットカードを使い、金製の指輪2個(計約2万8000円)をだまし取ったなどとされる。
警察で相談、保護「勇気持って引き返して」
全国の警察は、闇バイトに応募してしまった人からの相談に応じている。相談後に保護した件数は11月末までに125件。約7割が10~20歳代で、警察庁は「あなたや家族を確実に保護する。安心して勇気を持って引き返して」と呼びかけている。警察相談専用電話「#9110」などで受け付けている。
県警でも、闇バイト応募者の一時的な保護、親戚宅などへの避難指導といった対策を取っている。
またコンビニ店やホームセンターに対しては、粘着テープなどの犯行に使われそうな物品を購入している不審な人物がいないか、といった情報提供を呼びかけている。全県的に職務質問を強化するなど、警戒を高めている。