【大学合格者ランキング2024】〈東京大・理系〉首位は43年連続の私立校、神奈川の公立校がトップ10入り
2024年度入試で合格実績を伸ばしたのはどんな高校でしょうか。様々な大学および大学群の合格者数を出身高校でランキング化し、傾向と特徴を紹介していきます。大学通信の雫純平氏(情報調査・編集部)が解説します。 2024年【大学合格者ランキング表】〈東京大理系〉はこちらから
公立で唯一のトップ10は神奈川の高校
東京大には、工、理、薬、農、医と五つの理系学部がある。また、教養(後期課程)には教養学科、学際科学科、統合自然科学科の3学科があり、主に教養学科が文系分野、学際科学科が文理融合分野、統合自然科学科が理系分野となっている。 一般選抜では学部単位ではなく、文科・理科それぞれ1~3類に分けての募集を行う。入学後は全員が教養学部(前期課程)に所属し、2年次の進学振り分けによって各学部に振り分けられる仕組みだ。理科類では、主に理1からは工、理、理2からは農、薬、工、理、医学部健康総合科学科、理3からは医学部医学科に進学することになるが、必ずしも全員がその枠組みに当てはまるわけではなく、制度上は文理を問わずどの科類からでも全ての学部学科に進学が可能となっている。 学校推薦型選抜は一般選抜と異なり、学部を決めて入学する。そのため、表中の「推薦合格者数」欄には、学部名を示している。教養学部は文理両方の要素があるため、今回の東京大理系合格者数ランキングでは、理科類に進学した場合のみの集計とした。 では、ランキングを見ていこう。 10位は東海(愛知)と東大寺学園(奈良)で30人。東海は国公立大医学部合格者ランキングのトップ校で、理3の合格者も5人と多い。東大寺学園は昨年の10人から3倍増となった。 9位は、横浜翠嵐(神奈川)で31人。公立校で唯一のトップ10入りだ。公立校ではほかに、12位の日比谷(東京)が29人、15位の浦和・県立(埼玉)が26人などとなっている。 8位は麻布(東京)で35人。 7位は西大和学園(奈良)で37人。うち、最難関の医学部医学科および理3に、学校推薦型と一般選抜で各1人ずつ合格している。 6位は桜蔭(東京)で41人。文系編に続き、理系編でも女子校トップに立った。理3は12人でトップタイだ。