【注目ドライバー】ハースでは円熟の走りを披露…一発の速さも健在、36歳ニコ・ヒュルケンベルグ|ハース|F1
ハース初年度から存在感を示すもチームは最下位
そして2023年、ミック・シューマッハの契約延長を断念したハースが堅実なスタイルのドライバーを模索していたこともあり、ヒュルケンベルグに白羽の矢が立った。ドイツ人ドライバーは4年ぶりとなるレギュラードライバー復活。才能と実績はこのキャリアが証明する通り揺るぎないものだが「表彰台未登壇ドライバーの最多出走数」という記録も持っている不思議なドライバーでもある。 そのハースは前年に比べてもマシンの速さは伸び悩む状況となり、なかなか入賞圏内で戦うことができず。そんな状況下でもヒュルケンベルグは加わったばかりのハースで、古株のマグヌッセンよりも多くの予選で前のグリッドを獲得する速さを見せた。 第3戦オーストラリアGP決勝では7位入賞を果たす。雨混じりとなった第9戦カナダGP予選でヒュルケンベルグは2番手という大躍進を見せた。だが結果としてグリッド降格ペナルティを受け、ヒュルケンベルグは同決勝で5番手スタートとなっている。 1年を通じて予選グリッドのチーム間当該成績では15-7と、マグヌッセンよりも多くのレースで前のグリッドを獲得したヒュルケンベルグだったが、結果的に決勝での入賞はオーストラリアGPの7位入賞一度のみとなった。シーズン9ポイントで総合16位という成績は、十分なものではない。 コンストラクターズ最下位となったハースを2024年はどこまで浮上させることができるのか。今季途中で37歳を迎えるヒュルケンベルグにとって、地力が改めて試される時となる。
プロフィール
1987年8月19日生まれ[ドイツ国籍] ウィリアムズ(2010)、フォース・インディア(2011~2012)、ザウバー(2013)、フォース・インディア(2014~2016)、ルノー(2017~2019)、レーシング・ポイント(2020)、アストンマーティン(2022)、ハース(2023~) ■通算成績(2024年開幕時点) ・出走/206回 ・優勝/0回 ・PP/1回 ・FL/2回 ■2023年の成績 ・年間:9ポイント16位 ・優勝/0回 ・PP/0回 ・FL/0回