ロシア派兵を糾弾した米韓に強く反発する狙いか…北朝鮮が約10カ月ぶりとなるICBM級弾道ミサイル発射 米大統領選前後にも発射可能性
ICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルを発射した、北朝鮮の狙いについてソウル支局の解説です。 約10カ月ぶりとなる、ICBM級ミサイルの発射は5日後に迫るアメリカの大統領選挙を意識した動きであると共に北朝鮮のロシアへの派兵を糾弾したアメリカと韓国に強く反発する狙いがあるとみられます。 アメリカのオースティン国防長官と韓国の金龍顕国防相は30日、ワシントンで会談し、ロシアに派遣した北朝鮮の部隊がウクライナとの戦闘に加わる可能性が「極めて高い」として強い懸念を示していました。 北朝鮮は会談からわずか数時間後に、ICBM級ミサイルを発射したことになり、アメリカと韓国に強い反発を表すと共にロシアに向けられている、国際社会の視線をそらす意図もあるとみられます。 韓国の国防省は30日、アメリカの大統領選挙の前後にICBMが発射される可能性があるとしていました。 北朝鮮は実際に発射に踏み切ることで大統領選挙でハリス氏とトランプ氏のどちらが当選したとしても核・ミサイル開発を推し進める姿勢を強調した形です。 今後ですが、韓国国防省はアメリカの大統領選挙の前後に北朝鮮が7回目の核実験に踏み切る可能性もあると分析しています。 すでに北東部の豊渓里にある核実験場内部(3番坑道)の準備をすべて完了させた状態だとみていて関係国が北朝鮮の動向に警戒を強めています。
フジテレビ,国際取材部