【大人のための至福のホテル案内】グラマラスなデザインでNYを席巻「ウォーレン・ストリート・ホテル」
映画、アート、グルメといった文化の拠点としてニューヨークの最先端をゆくロウアーマンハッタンのトライベッカ。2024年2月に、カラフルな色の組み合わせ、大胆なデザインとファブリック使いを得意とするデザイナーのキット・ケンプが手がける「ウォーレン・ストリート・ホテル」がオープン。一つとして同じデザインのない客室がゲストの好奇心を刺激する―― 写真多数!「ウォーレン・ストリート・ホテル」魅惑の客室
華やかなデザインと巧みなファブリック使い、美しい色に彩られたホテル
2024年2月、トライベッカにオープンした「ウォーレン・ストリート・ホテル 」は1985年、ティム&キット・ケンプ(Tim & Kit Kemp)夫妻がイギリスで創業したホテルグループ「ファームデールホテルズ 」の一つ。現在、ファームデールホテルズはロンドンに8つのホテル&レジデンス、ニューヨークに3つのホテルを展開している。 ファームデールホテルズおよびキット・ケンプ・デザインスタジオの創設者兼クリエイティブ・ディレクターであるキット・ケンプは、日本では名窯ウェッジウッドのデザインを手がけたことで有名だが、アート、インテリア、デザイン、ファッション業界の人々はもちろん、流行に敏感な人たちが注目するデザイナーだ。何故なら彼女は大胆で凝った色使い、ミスマッチと思えるような柄やモチーフ――ストライプ、水玉、花柄、チェック、バティックなど――をいく通りものパターンに組み合わせて美しい相乗効果を生み出すデザインに定評があるからだ。 スイートルームを含む全69室のウォーレン・ストリート・ホテルは、ターコイズブルーの窓枠に11階から上の階は黄色という建物外観もカラフルだ。エントランスを開けるとオレンジの壁に囲まれた空間に巨大なアート作品がゲストを迎える。ホテル内にある総計700点以上のアート作品はキット・ケンプがおよそ4年をかけて集めたコレクションで、アーティストたちの国籍も様々であれば、バスケット、大理石、木材、紙製のビーズと素材も様々で、ロビーがまるで多様性をテーマにしたアートギャラリーのようだ。