世界のバリスタ井崎英典さんに教わる、美味しいコーヒーに必要な3つの要素
世界のバリスタ井崎英典さんに教わる、美味しいコーヒーに必要な3つの要素
今や、コンビニでも淹れたてのコーヒーが手軽に安い価格で飲める時代。一方で、スペシャルティコーヒーやシングルオリジンなど、高品質な豆も注目されてきている。 コーヒー価値が多種多様になっている中、本当に美味しいコーヒーとは何だろうか? 2014年にバリスタ世界チャンピオンに輝き、国際的に活躍している井崎英典さんに話を伺った。
本当に美味しいコーヒーは、冷めても美味しい
「コーヒーは、冷めてきてからが大事です。」。 そう語るのは、2014年にバリスタ世界チャンピオン、そして現在は国際的にコーヒーコンサルタントとして活躍する井崎英典さん。 「冷めたころが、コーヒーのクオリティが最も出てくる頃です。冷めて美味しくないコーヒーは、そもそも美味しくないコーヒーで、ほとんどがそう。日本で出回るスペシャルティコーヒーは市場の7%くらい。そうすると、ほとんどの人は美味しくないコーヒーを飲んでいるということになります」。 これには驚いた。私たちが普段飲んでいるコーヒーのほとんどは、実は美味しいと言えるコーヒーではないのかもしれない。そこには一体、どのような根拠があるのだろうか。
美味しいコーヒーに必要な3つの要素
「美味しいコーヒーというのは、甘いんです。甘さ、ミディアムの酸味、そして少しのビター感があると複雑な味になって、それが美味しいコーヒーになります。品質の悪いものは、冷めると甘さが下がってくる」。 ファミレスなどで頼んだコーヒーが、冷めてくるとまずくて飲めなくなり半分以上残してしまう……という経験はないだろうか。淹れたてのコーヒーは、甘み、苦み、酸味などのバランスが整っており、美味しいと言われている。しかし、一般的なコーヒーは時間が経過すると甘みが失われ酸味や苦みが強くなり、後味として不快なえぐみが残ってしまう特徴がある。では“甘さ”を加えれば、コーヒーの美味しさは持続するのだろうか。
コーヒーの美味しさを引き立てる専用の甘味料
「基本的にコーヒーに“砂糖の甘み”は合わないと思っているんですよね。そもそもコーヒ-の味に合わせた砂糖がない。だからこそ、特別な甘味料が必要だと思っていたんです。天然素材でカロリーゼロの甘味料『ラカント バリスタ』は、コーヒーの甘さが持続するように補正してあげる。淹れたての温かいときにはそこまで甘さを感じないけれど、冷めても普通に飲める。嫌じゃないですか、冷めて飲めないコーヒーなんて損した気分になる。そうではなくて、健康的でかつ、冷めても美味しいコーヒーを召し上がっていただきたいです」。 美味しいコーヒーとは何か。井崎氏は、「良いコーヒーが全てではない」と語る。 「沢山の人が飲むコーヒーがより素敵なものになればと考えています。コーヒーっていうのは平和な飲み物だと思うんです。飲んでいる間、人は喧嘩なんかしない。少しでもコーヒーが美味しくなるだけで、より平和な時間が広がる。どれだけ沢山の人を満足させられるかということに重きを置いたとき、例えばカロリーが気になるから砂糖は使わないけど、本当はコーヒーには甘さが欲しい、そんな人が日々飲むコーヒーを少しでも美味しく感じてくれたらと思い、この商品を考案しました」。