カトリック教会「ミサ原則中止」 東京・千葉の約80か所、新型コロナ対策で
東京都・千葉県内のカトリック教会を管轄するカトリック東京大司教区は25日、管内の信者に向けて27日~3月14日までの公開ミサを原則として中止するよう通達した。国内での感染が拡大する新型コロナウイルスについて、政府の専門家会議が「これからの1~2週間が、急速な拡大に進むか収束かの瀬戸際」と示したことを受けての対応で、東京大司教区は「これまでにない対策を講じる必要があると判断した」としている。
カトリック東京大司教区には、東京・千葉の約80の小教区(教会など)がある。大司教区はミサ中止の理由について、(1)その中には観光客など不特定多数の人が集まる大規模教会が複数あること(2)信者に高齢者が増えていること(3)ミサ中に濃厚接触の可能性があること――などを挙げている。 2週間のミサ中止の決断は、「感染拡大の危険を軽減し、生命を守るために、これまでにない対策を講じる必要があると判断した」と説明。「(教会にとって)容易なことではありません。判断に至った深刻さをご理解くださいますようにお願いいたします」と信者らに理解を求めた。 一方、結婚式や葬儀は、「充分な感染対策をとった上で、通常通り行う」としている。