VWベストセラー商用車 新型「T7」トランスポーターは約620万円から ディーゼル、PHEV、EVを導入
ドイツで先行販売開始
フォルクスワーゲンで最も人気のある商用車「トランスポーター」の次世代モデルのデザインが一部公開された。9月に正式発表される予定だが、ドイツでは先行販売が始まっており、価格は3万6780ユーロ(約620万円)から。 【写真】ついに「T7」トランスポーター登場! 全長5.0m超の最新バン【フォルクスワーゲン・トランスポーターの予告画像と試作車を写真で見る】 (10枚) トランスポーターはフォルクスワーゲンの商用車販売の3分の2を占めるベストセラー車であり、新型は第7世代にあたることから「T7」と呼ばれる。 エンジンより後方にキャビンがあるボンネット型のバンで、全長は5050mmから5450mmとされている。乗用車のID.Buzz(4712mm)やマルチバン(4973mm)よりも長いが、フロントエンドのデザインは両車を踏襲している。 リアではT5(2003~2015年)からインスピレーションを得たC字型LEDライトと、ワイド感を強調する水平方向のキャラクターラインを特徴とする。 全容はまだ発表されていないが、ホイールサイズは16インチ、17インチ、19インチが用意される。 フォルクスワーゲン商用車部門(VWCV)のデザイン責任者であるアルバート・キルジンガー氏は、新型トランスポーターについて次のように述べている。 「第7世代では、歴代6車種の特徴的なデザインをピックアップし、新たな解釈を加えています」 「フォルクスワーゲン・トランスポーターには伝統があります。長い歴史と現在、そして未来をつなぐスタイルの架け橋として、常に新しいデザインの始まりを表現してきました」 新型は、フォードと共同開発した新しいプラットフォームを採用し、EVモデルも初めて導入される。ボディタイプとしては9人乗りのシャトル、2列シートのコンビ、パネルバン仕様が用意されるようだ。スポーティモデルの「スポーツライン」も設定される見込み。 トランスポーターはこれまでキャンピングカーの「カリフォルニア」のベースとしても活躍してきたが、今回はMQBプラットフォームのマルチバンにその役割を譲っている。 パワートレインとしてはディーゼルエンジンのTDI、PHEVのeモーション、EVのeトランスポーターが用意される。
ウィル・リメル(執筆) ジョナサン・ブライス(執筆) 林汰久也(翻訳)