センバツ高校野球 栃木、2校出場 作新学院/石橋 選手紹介/10 /栃木
◇緩急つけて打ち取る 作新学院 小川哲平投手(1年) 140キロ超の速球を主体に、縦と横の2種類のスライダーとチェンジアップといった緩急をつけた投球で打者を打ち取る右の本格派。「球速の数字より、キレや伸びといった打者にどう見える球筋かにこだわっている」と高い意欲を見せる。 3歳の頃、弱小高校の野球部が甲子園を目指すテレビドラマ「ルーキーズ」を見たのをきっかけに野球を始めた。地元中学の軟式野球部に所属し、県選抜チームでも活躍。県外の名門高からの誘いもあったが、母子家庭で育ったため「母が試合を見に来られるように」と作新学院を選んだ。 「最近は特に、自分のためより、母のために頑張りたいという気持ちが芽生えました」。日光市立落合中出身。183センチ、92キロ。【井上知大】 ◇秋の無念に再起誓う 石橋 小林真大投手(2年) 7歳上と6歳上の2人の兄の影響で野球を始めた。父も野球経験者で、全員投手だった。「小さい頃は、家の庭でキャッチボールしていた。投げ方の基本は父や兄に教わったので、とても感謝している」と振り返る。 昨秋の県大会は開幕前日に新型コロナウイルスに感染し、回復後も調子が戻らず、1イニングのみの登板となった。「指にボールがかからなくて、いつも通り投げているつもりなのに、ボールが伸びなかった」と悔やみ、甲子園での再起を誓う。 最速135キロの直球を内外に投げ分ける。「甲子園に連れてきてくれたみんなに恩返しと、地元の子どもたちに勇気を与えたい」とセンバツに挑む。高根沢町立北高根沢中出身。182センチ、90キロ。【鴨田玲奈】=つづく