バカな上司をやり過ごすコツ【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第8回
里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール! 日本を代表するレジェンドプレイヤーの2人が、野球からの学びをライフハックに翻訳、「生き抜く知恵」を惜しげもなく大公開。連載の第8回は、「バカな上司をやり過ごすコツ」について語り合った! 【写真】里崎智也×五十嵐亮太 対談フォトギャラリー ■理不尽な指示に対する対応策は3つ ――ここまで、「理想の上司と部下との関係」を探るべくお話を伺ってきました。サラリーマン生活においては、いわゆる"バカな上司"からの理不尽な指示に苦しめられることが多々あります。おふたりなら、そんなケースではどのような対応をしますか? 里崎 簡単です。そんな場合の選択肢は3つあります......。 五十嵐 サトさん、速すぎるよ。質問される前から、すでに答えを考えているんじゃないの(笑)? で、その3つとは? 里崎 1.自分の能力がないのならば黙って従う、2.自分がトップに立って、やりたいようにやる、3.退職する。この3つ。組織にいる以上、「黙って言うことを聞く」か「実力をつけて思い通りにやる」か、どちらも無理なら「辞めて、新しい世界で生きる」か。このどれかしかない。 五十嵐 そうなるとだいたいの人は、「1.黙って言うことを聞く」という選択肢になりそうだけど、サトさんにも、「1」の時期はあったんですか? 里崎 プロ入りしてから最初の数年間はずっと二軍生活で、何も実績がなかったから、その間は「1」でやっていたね。この連載の5回目でも言ったけど、そのときに山中潔コーチに出会って、そこでイチから鍛え直したことで、少しずつ「2」に移行していったという感じになるのかな? 五十嵐 ピッチャーの場合、よくあるケースが「ピッチングフォームをこうしたほうがいい」って、それまでとは違う投球フォームに矯正されること。幸いにして、僕はそう言われたことがなかったけど、もし言われたとしたら......自分に実績がないならば、いや、多少の実績はあったとしても、「じゃあ、試しにやってみようか」と考えるタイプですね。 里崎 でも、それによって、本来持っていた自分の個性や能力を削がれることもあるかもしれないのに? 五十嵐 僕の場合、サトさんとは違って、「このコーチにも立場があるんだから、一応、言われたことはやらなくちゃ......」と考えるタイプだから(笑)。