主権尊重のはずが露の侵略防げず…ブダペスト覚書30年、NATO加盟に固執するウクライナの苦い経験
「戦争の脅威」
NATO加盟国の間ではウクライナの加盟で、ロシアとの戦闘に巻き込まれかねないとの懸念が根強い。AP通信によると、ハンガリーの外務貿易相は4日、ウクライナの加盟に関して「NATOとロシア間の戦争の脅威にさらすものだ」と述べた。
ゼレンスキー氏は最近、NATO加盟が認められれば、ロシアに占領された領土を奪還する前に停戦に応じる可能性を示唆した。米国のトランプ次期政権でウクライナ特使に起用される元陸軍中将のキース・ケロッグ氏らは、ロシアを交渉の場につかせるためウクライナのNATO早期加盟に否定的だ。加盟に明確な道筋をつけたいゼレンスキー氏の思惑が実現するかどうかは見通せない。