3ポイントも、ドライブも、リバウンドも 早稲田で生かす桜花学園時代のスタイル「オールラウンドに攻めているのがいい」
桜花学園時代が「大学でも生きている」
菊地の魅力は3ポイントを中心とした得点能力がありながら、ドライブやリバウンドにも献身的に飛び込めるオールラウンドなスタイルだ。桜花学園高校で3番ポジションと呼ばれるスモールフォワードを担っていたことが、今につながっているという。 「先頭を走ってブレーク(速攻)を出してというところと、3ポイントも打ってましたし、(チームに)センターもいたのでセットプレーで中を狙いながら、外からドライブもできれば。結構セットのチームだったので、セットの動きの中で、オールラウンドにやらせてもらっていました。そこは大学でも生きていると思います」 大学では1年生の時からチームの中心メンバーとして活躍し、今年の李相佰盃日・韓大学代表バスケットボール競技大会では代表メンバーとして勝利に貢献した。 しかし大西監督いわく、高校時代はそこまで目立つ選手ではなかったという。 スターティングメンバーに定着したのは、高校3年生の秋ごろからだった。夏のインターハイは控えメンバー。その年の11月に行われた「U18日清食品トップリーグ2022」でU18の日本代表に選ばれていた横山智那美(現・トヨタ自動車)らが欠場する中、出場機会を増やし、ウインターカップではスターティングメンバーとして戦った。 今でこそ、多くの試合でチームハイの得点を獲得する菊地。だが、大会3連覇中だったウインターカップの3回戦。東海大福岡高校に1点差で敗れ、菊地自身は0得点。最後はベンチから試合を見つめた。
「得点力を上げて、100得点を取れるチームを」
早稲田大学を選んだのは「がちがちにセットを組むわけではなく、みんなが1on1とか自由にオールラウンドに攻めている感じがいいなと思って。自分もオフェンスで点を取ることが好きなので、自分らしくプレーできるかな」と思ったからだ。 入学当初はそれまでとスタイルが異なり、苦戦したこともあったが、昨年のリーグ戦や東京都代表で出場した国体で3ポイントが決まるようになり、自信がついたという。 「自分の強みは、まず空いたらすぐ3ポイントを打てるところ。高校の時と違って、自主練の時からドリブルからのシュートとか動きの中でのシュートを意識するようになって、その練習が自信にもつながったし、試合でのシュートの確率も上がってきたと思います」と分析する。 直近の目標は新人インカレで日本一を取ること。2年生が中心となる新人チームで「得点力を上げて、100得点を取れるようなチームを作っていきたい」と締めた。