西武の大砲候補ドラ2渡部聖弥 広島の実家から入寮した驚きの移動手段 「自分の空間なので」ワクワク 持参した時計は目覚ましが…
西武のドラフト2位、渡部聖弥外野手(22)=大商大=が7日、埼玉県所沢市の球団施設内にある「若獅子寮」に入寮した。 ■父はレオのレジェンド、24歳モデル【写真】 打線の打撃力向上を担う即戦力として期待される渡部聖は、西口文也監督が「開幕スタメン」を示唆していることを記者に教えられると「本当にそう言っていただけるのはありがたいことです。けがをしないように気をつけて自分の持っているものを出し切りたい」と感謝し、11日からの新人合同自主トレを見据えた。 大物ぶりは入寮への移動手段にも表れていた。大学時代に練習グラウンドに通う「足」として使用してきた自家用車で5日午前10時に広島県府中市の実家を一人で出発した。途中、大阪に寄って大学関係者や監督にあいさつ。その後、東名高速を走って午後5時過ぎに静岡市内に入った。「眠くなるし、とりあえず静岡までは行こうと思っていた」と飛び込みでホテルを探して1泊した。 6日も午前10時に出発。昼食を静岡県内で取りながら午後3時に所沢市内に到着してもう1泊。心機一転して入寮日を迎えたという。 実家から埼玉県所沢市内まで約750キロの道のりだったが「車の運転は嫌いじゃない。新幹線の車内と違って自分の空間なので音楽を聴いてワクワクしていた」。これから始まるプロの生活を頭に浮かべながら道中を楽しんだという。 持参した中から一番大事な物として選んだのは、小学校低学年の時から使ってきた目覚まし時計。「小、中、高校と一緒に時間を刻んできたので今回は絶対に持っていこうと決めていました」。今は目覚ましの機能は壊れているというが、これからプロ野球選手として成長する過程をこの時計とともに歩んでいくつもりだ。