【台風情報】また迷走?台風18号は東シナ海へ北上のち“Uターン”の可能性も?5日先の予報円が“急拡大”のワケは 海外予報モデルも同じ傾向 5日先より先はどこへ 台風17号も北上中 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【10月6日まで雨・風シミュレーション】
その後、3日以降、台風は先島諸島付近からゆっくり東シナ海を北上する見込みですが、上空の偏西風は南へ下がることなく北上していきます。 台風が東シナ海にいる間、台風を大きく流すような上空の目立った風はないために進路が定まっていません。台風進路予想の4日先、5日先の予報円が大きくなり重なっているのはこうした理由も一つにありそうです。 【画像で確認】東シナ海で停滞!?10月6日(日)までの雨・風シミュレーション ■アメリカ・ヨーロッパも北上予想 東シナ海で動き遅く アメリカ海軍(JTWC) アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。現在、台風17号と台風18号の2つの進路予想を発表しています。 台風18号は台湾を直撃する予想で、その後は東シナ海方面へと北上する見込みです。最大風速の予想をみると1日午前が発達のピークを迎えて非常に強い勢力となっています。 ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります) アメリカ海洋大気庁(NOAA) アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 台風18号は北上して沖縄から台湾の間あたりを通過したあと、東シナ海から九州方面へと進む予想データが多くなっています。東シナ海の進路予想はかなりバラツキがあり、予報のブレ幅が大きくなっています。