去就注目の田中将大 中日獲得の可能性はある? 球界OBからは「球場が広い分、思い切って投げられる」
楽天を電撃退団したレジェンド右腕、田中将大の去就が大きく注目を集めている。 田中は26日、楽天の本拠地の楽天モバイルパークで取材対応。球団フロントと行った契約更改交渉の内容を明かすとともに、球団からは自身が必要とされず、「居場所がない」と感じたと率直な感想を漏らした。 【動画】復活が待たれる「神の子」の快投 田中将大の変幻自在投球をチェック 節目の日米通算200勝まであと3勝、今後は移籍先をめぐっての動きとなるが、いばらの道も予想されている。ヤクルトは獲得調査を進めるとされる中、他球団では西武、阪神、ソフトバンクが獲得に動かない姿勢を示している。 田中の去就をめぐっては球界内からも様々な考察の声があがっている。 現役時代は大洋(現DeNA)、日本ハムで活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月27日に自身のYouTubeチャンネルに「【田中将大退団】お金よりも"球団の誠意や期待値"に疑問か…『今季登板"1試合のみ"がネックになる』ヤクルトが大本命か!?阪神&西武は獲得に動かず…他に動く球団はあるのか!?」と題した動画を更新。田中の去就について独自の見解を語っている。 高木氏は移籍先について浮上しているヤクルトのほか、駒大苫小牧高時代に甲子園で活躍。縁のある北海道に本拠地を置く日本ハムについて「北海道の人たちにものすごくインパクトを残している。(地元の)ファンがまた見に来てくれる、応援してくれるというのはある」と獲得に動けば、大きな動きになると見る。 また、中日についても「バンテリンに行ったら球場が広い分、思い切って投げられる」と、ピッチャーパークといわれる本拠地が広いバンテリンドームのため、仮に移籍すれば投手のパフォーマンスにとっては有効に働くと見る。 付帯材料としても「中日は集客力が戻ってきている。スター選手を取ることは考えられないことではない」と獲得に臨めば、営業面でもプラスに働くとした。 さらにキーマンの存在も指摘。楽天で現役時代から同僚だった小山伸一郎投手コーチが今オフに楽天から中日に移籍したことを受け「行きやすい、声をかけやすい」とも話した。 そして、獲得調査を進めているとされるヤクルトでは起用法についても注目。「(田中が)中継ぎでも何でもいいということならいいけど、先発しかやりませんということではちょっと困るなと思うよね」と臨機応変の働きを求められる可能性も指摘。 高木氏は楽天が日本一イヤーとなった際に田中がシーズン終盤に抑えを務めた経験も振り返り、「まだまだ1イニング限定で投げれば相当な力を持っていると思う」と先発にこだわることなく、起用法を柔軟に考える必要性もあるとした。 日本球界復帰後4シーズン目となった今季は、昨年10月に行った右ひじ手術の影響もあり、1軍登板はわずか1試合のみで勝ち星なしで終わった。すでに来季に向け着々と準備を進めているレジェンド右腕の行先は果たしてどことなるのか。今後も注目が集まりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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