＜春に輝け・常総学院の挑戦２０２１＞選手紹介／９ 宮原一綺右翼手（２年） 外野手転向、強肩生かす ／茨城
◇宮原一綺（いつき）右翼手（２年） 入部当初は投手だった。しかし、強豪校のレベルに圧倒され、投手ではレギュラーの芽はないと悟った。それでも、「ここに来たからにはレギュラーに入らないと」と、外野手に転向。守備で強肩を生かしてきた。 中学時代は「水戸東リトルシニア」に所属。同学年の選手が少なく、「３カ所守れるように」と、外野手としての指導も受けていたことが生きた。それでも、マウンドとは勝手の違う守備位置。レギュラーを勝ち取るため、強く正確な送球を意識して、必死で練習を重ねた。 昨秋の関東大会初戦・前橋商戦では、自慢の強肩が光った。４点リードして迎えた四回表、２死二塁の場面。矢のような送球で走者を刺すと、続く五回も、三塁を狙った走者を好送球で阻み、相手に流れを渡さなかった。 一方で、同大会決勝では、頭上を越えた打球に手が届かず同点に追いつかれた。自信を積み上げては崩される。その繰り返しで成長してきた。 今の課題は「打球に合わせて取る癖。打球に対して（落下位置をすぐに予想しての）１歩目が切れていない」。反省を胸に、甲子園では堅い守備を見せるつもりだ。＝つづく ……………………………………………………………………………………………………… ◇選手データ ▽勝田第一中出身 ▽身長１８５センチ、体重８０キロ ▽右投げ、左打ち
