柔道女子日本代表・塚田真希新監督 「選手と指導者間で信頼関係を構築することが一番必要」【一問一答】
全日本柔道連盟(全柔連)は9日、都内で理事会を開き、28年ロサンゼルス五輪に向けた日本代表監督を選出した。男子は今夏のパリ五輪を率いた鈴木桂治監督(44)が続投。女子は、2004年アテネ五輪女子78キロ超級金メダルの塚田真希さん(42)が新たに就任する。柔道日本代表で女性が監督に就任するのは史上初。任期は28年9月30日までの4年間となる。以下、一問一答。 【写真】会見で手を合わせる女子の塚田真希監督、山田利彦強化委員長、男子の鈴木桂治監督 ◇ ◇ -監督に就任して。 「前監督が行っていた、選手に主体性を持たせて試合に臨んでいく点を引き継ぎ、選手の人生で日本代表の時間が充実したものになるようにサポートしたい」 -監督候補と聞いたときの心境はどうだった。 「初めて聞いたときは、半分はうれしいとか励みになる部分と(もう半分は)現実的にどこまで可能なのか揺れ動いた」 -パリ五輪を見て。 「テレビを通して応援していたが、非常に厳しい結果といわれている中、それでも(前体制が)新しい取り組みをして選手のサポートをしていたことも実感している。検証は必要だが、(前体制が)軸として取り組んでいたところは大事にしながら、どうすれば結果につなげていけるか、冷静に分析しながらやりたい」 -やりたいこと。 「若手の育成に重点的に取り組みたい」 -今考える強化方針。 「選手と指導者間で信頼関係を構築することが一番必要。海外経験がある、高い技術力を提供できる、コミュニケーション能力が高いという3つ(の要件)を立てて、(女子代表の)コーチ人事を進めていきたい」