平塚の中央公民館休館へ 能登半島地震など受け 市中心部の施設相次ぎ閉館、文化活動への影響懸念
神奈川県平塚市の文化活動の拠点となっている市中央公民館(同市追分)が2026年10月で休館となることが分かった。もともと耐震性に問題があり、今年1月の能登半島地震や8月の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」発令などを受けて急きょ決まったという。26年3月には市青少年会館(同市浅間町)と市勤労会館(同市追分)が閉鎖され、26年度中には市中央図書館(同市浅間町)も改修工事で休館となるなど、市中心部における市民の文化活動への影響が懸念される。 市中央公民館は1982年5月完成。設計段階では81年に施行された「新耐震基準」を満たしておらず、震度6、7の地震が発生した場合に建物が危険な状態にさらされるとされる。耐震工事やバリアフリー化に対応するための改修費用は数十億円にも上ることから、市は既存施設の改修は視野に入れていない。休館とはするものの、今後、立て替えをするかどうかも含め未定という。 現在、同館には360を超える団体が利用登録をしている。耐震性の関係から休館は避けられないが、「すでに1年先まで予約が入っており、休館への周知期間も必要」(同館)ということもあり、休館時期を2026年10月とした。
神奈川新聞社