【韓国】非常戒厳令でメディアも正反対の報道が出る混乱 北朝鮮の挑発も視野に軍は警戒強化
韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の非常戒厳令宣布を受け、韓国国防部が、全軍主要指揮官会議を開催し、全軍に非常警戒および対応態勢の強化を指示した。韓国各メディアが3日夜伝えた。 【写真】戒厳令を布告した後、国会門前でスローガンを叫ぶ人々 非常戒厳令の宣布時には軍が動員され、混乱を阻止することが可能となる。さらに北朝鮮の挑発なども予想され、その対応のためとみられる。 尹錫悦大統領は、最大野党「共に民主党」が過半数を占める国会を念頭に「立法システムを通じ、司法、行政の業務をまひさせている。内乱を画策する反国家勢力」と話しており、韓国ニュース専門テレビのYTNは「政府に協力しない国会に向けたものかも」と報じた。 国会前には機関銃を装備した戒厳軍も動員された。市民も集結し混乱状態となっていたが、3日深夜0時過ぎ、戒厳軍は国会のガラスを割り、内部に入った。 宣布直後には、議員の国会への出入りは、JTBCは「議員は可能」と報じ、一方YTNは「一部の議員は入れたが、議員が警察によって止められている」と正反対の報道を出すなど、突然の宣布の直後には、メディアも混乱している様子があらわになった。
