「ANAアプリ」でサービスの可能性拡大、「iPad」導入で客室乗務員の業務を最適化…ANAが力を注ぐ“航空×デジタル”の取り組み
笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。8月24日(土)の放送は、全日本空輸株式会社執行役員デジタル変革室長 兼 ANAホールディングス株式会社執行役員グループCIOの加藤恭子(かとう・やすこ)さんをゲストに迎え、お届けしました。
加藤さんは1989年に全日本空輸(ANA)に入社し、情報システム部門に配属。営業部門のシステム担当やマーケティング担当を経て、株式会社ANAじゃらんパック、ANA X株式会社の代表取締役社長を歴任。2022年にANAデジタル変革室イノベーション推進部部長となり、2023年4月より現職に就いています。
◆多様な機能を搭載した「ANAアプリ」
日本では安心・安全・快適なサービスで知られるANAですが、加藤さんいわく、世界に目を向けると、その存在を知らない方がまだ多いとのこと。その理由の1つに、「ANAは“All Nippon Airways”の略で“JAPAN”とついておらず、それで“日本の航空会社”と認識されていないのではないかと。しかし、一度ご利用いただければ、私たちのサービスや良さを知っていただけると思っています」と声を大にします。 そんなANAが提供しているデジタルサービスのなかで、利用者にとって最も身近なものがスマートフォン用アプリ「ANAアプリ」です。現在、累計約2,000万ダウンロードを記録しており、「国内線に関しましては、ご予約からご搭乗まで皆さんずっとお使いになられていて、(予約される際は)今やパソコンよりも圧倒的にアプリでご利用される方が多いです」と加藤さん。 また、アプリならではの機能についても「“アプリが搭乗券の代わりになる”というところはご想像できるかと思いますが、ほかにも、コロナ禍で機内誌がデジタル化したのですが、それをアプリで読むことができたり、機内の映画サービスもご自身のスマートフォンでご利用できるなど、お楽しみいただけるコンテンツが増えています」と話します。