WBCに米ファンは関心薄?!決勝券よりメジャーOP券の方が人気で高価現象
野球世界一を決める第4回のワールドベースボールクラシック(WBC)を3月に控え、連日のようにメジャー公式HPは、関連ニュースを発信している。米国代表チームは、過去大会よりも本気度が高いと言われていて、大物の参戦表明も続いているが、米国内の野球ファンの関心には、今大会もまた疑問が残る。 ファンのWBCへの関心度をメジャーリーグ公式チケット転売サイトである「スタブハブ」の売買価格から探ってみた。すると思わぬ不安材料が浮かび上がってきた。WBCと同時期に行われるメジャーリーグのオープン戦のチケット取引価格が、WBCの第1次ラウンド、第2次ラウンドのみならず、決勝ラウンドの取引価格をも上回っているのだ。 昨シーズン、108年ぶりのワールドシリーズ優勝を決めたカブスは、3月4日のオープン戦でドジャースと対戦するが、すでに売り切れているのか、球団の公式チケット購入サイトからは購入不可能。チケット売買サイトのスタブハブでは、最低価格が60ドル(約6900円)、最高額が9999ドル(約115万円)で取引されている。球団発売のオリジナルでは最も安いチケットは20ドルから売り出されている。 カブスードジャース戦だけではない。WBCの準決勝と重なる3月21日のヤンキースーレッドソックス戦のチケットの売買価格は、スタブハブでは、39ドル(約4500円)から4850ドル(約56万円)という金額になっている。こちらも球団の公式チケット購入サイトからは、すでに購入できない。恐らく売り切れているのだろう。 WBCのチケットは、公式ホームページで販売されている。それによると、ドジャースタジアムで行われる準決勝、決勝の決勝ラウンドは、3試合パッケージで売り出されており、定価は、3試合で75ドル(1試合あたり約26ドル、約2990円)から、1050ドル(1試合あたり350ドル、約4万300円))まで。チケット売買サイトのスタブハブでは、決勝ラウンド3試合のうち第3戦が最も高額で取引されている。転売サイトでは、54ドル(約6200円)から売りに出されており、最高額が一塁線に面した席で5000ドル(約57万円)と表示された。 オープン戦の球場と、ドジャースタジアムでは収容人数が大きく違う。また、決勝ラウンドは対戦カードがまだ決まっていないことから、カード次第で金額が大きく変動し、値がつり上がる可能性もあり、単純比較することはできないのだが、それでも、現時点のメジャー公式転売サイトでは、オープン戦のチケットが、WBCの決勝ラウンドよりも高値で売買されているのだ。