【不妊治療のリアル】「自分を責める日々…鏡を見たらシワが増えて老けた私がいた」|美ST
生殖医療が進化したとはいえ、全員が成功するとは限らない不妊治療。今回は5年にわたる不妊治療を47歳で終了し、新たな道を見つけた女性にお話を伺いました。自分の感情ととことん向き合うことで気づけた大切なこととは?
不妊治療を終了したことで「自分の人生を生きよう」と思えました
■西屋陽子さん 24Diaryプロデューサー 42歳で10歳年上の男性と再婚し不妊治療を開始。47歳で治療を終了。ネガティブな気持ちを書き込み、明日へ繋げる手帳『24Diary』を制作。 「あの人はできる、私はできない、もっと努力しなきゃ…」。不妊治療中は自分を責めていて辛かったのを覚えています。夢を叶えたら自信になるかもと思い制作したのが、毎日の気持ちを書き込む手帳『24Diary』。その後、47歳で胚移植をしますが妊娠には至らず。どん底に落ちて思い切り泣き、通院を終えました。 不妊治療は努力ではどうにもならないのに自分を責めてしまうんです。ふと鏡を見たら、シワが増えて老けた私がいました。さらに胸のしこりまで発見。乳がんかもしれない。自分の体の変化に気づかないくらい自分を労っていなかったんです。結局、乳がんではなかったので今では笑い話ですが、もっと自分を大切にしようと思いました。不妊治療を経てとことん落ち込みましたがネガティブな気持ちをみつめることで本当の望み、やりたいことに気づけた。自分の可能性は諦めなくていい。自分の人生をもっと大切に生きようと思えました。 2024年『美ST』9月号掲載 撮影/小川 健 取材/伊藤恵美