山陰両県知事会議 人口減少対策テーマに意見交換 子育て支援拡充など鳥取・島根が連携して国に要望へ
山陰中央テレビ
鳥取・島根両県知事会議が18日に米子市で開かれ、東京一極集中の是正や子育て支援の充実などを両県が連携して国に働きかけることや、12月の再稼働が計画されている島根原発2号機について、安全優先で作業を進めるよう、国や中国電力に求めることで一致しました。 鳥取県・平井知事: 「若い方々、あるいは女性の皆さんに安心して住んでいただいたり、生きがいを見つけてもらったり、そういうことができる地域に、我々自身も変わっていく努力をしていかなきゃいけない」 米子市で開かれた鳥取・島根両県知事会議。県が抱える共通の課題、人口減少対策について意見が交わされました。鳥取県の平井知事は、大学生など若い世代の県外流出を抑えるため、山陰の魅力を知ってもらえる観光産業の振興に両県が連携して取り組むべきだと指摘しました。 また、島根県の丸山知事は実質賃金の低下が人口減少の原因のひとつだと指摘、子育て世代への支援へ経済界の後押しも必要だと述べました。 今後、人口減少に歯止めをかけるため、東京一極集中の是正や子育て支援の拡充などを両県が連携して国に求めていくことで一致しました。 島根県・丸山知事: 「地域でこういう頑張りをしようとかって話じゃなくて、全体の仕組みをどうしていくのかということをご提案をしてもらうような状況を作っていくっていうことが大事」 鳥取県・平井知事: 「総理にも直接私たちのこの人口減少問題、日本創生についての問題意識を投げかけて、例えば、企業の地方分散を図るようなそういう効果がある税制の改正であるとか、私達なりの問題意識というものをしっかりと伝えていきたい」 18日の両県合意をもとに中国地方知事会で共有し、11月に開かれる全国知事会に向け、東京一極集中の是正など全国的な動きにしていきたいとしています。会議ではこのほか12月に再稼働を控える島根原発2号機についても、安全の確保に向け両県で連携していくことを確認し、中国電力に安全を第一に進めていくことを求めました。 島根県・丸山知事: 「万が一の場合の大きな事故ために、昨日も訓練や訓練を実施をさせていただきましたけども、こういったことが積み重ねをきちんとして、全体としての、この全体としての、エリア全体としての実効性向上を引き続き図っていく必要がある」 鳥取県・平井知事: 「中国電力には立地、そして周辺両方に対して非常に大きな責任を負っているということを胸に刻んでやっていただく必要があるだろうと思います。」 両知事は今後、山陰両県の共同で立ち入り調査を行う考えを示したほか、中国電力や国に対して安全の確保を強く求めていくとしています。
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