中国、金融政策の枠組み抜本改革か-埋もれていた習氏発言がきっかけ
人民銀系の新聞、金融時報は20日、銀行の資金調達コストを示すMLFと実体経済への貸出金利の指標であるローンプライムレート(LPR)との結び付きを弱めるべきだとする専門家の意見を引用。
経済成長には実際の借り手が負担するコストの方が意味を持つため、LPRがより重要だという。専門家の氏名は示さなかった。LPRは現在、市中銀行20行が優良顧客に提示する金利に基づいている。
一つの目標となる可能性が高いのは、短期金利から長期金利への一段と円滑な伝達メカニズムの確保だ。
マッコーリー・グループの胡偉俊氏率いるエコノミストらは20日のリポートで、7日物リバースレポとMLFという2つの政策金利を使用する現在の枠組みは、金融政策決定によるシグナル効果を低下させると分析。
加えて、人民銀が設定した現在の金利コリドー(市場金利の許容変動幅)は広過ぎ、はるかに安定している欧米の金利と比べ、中国の7日物銀行間融資市場は非常に不安定になっているとも説明した。
原題:Xi’s Mystery PBOC Plans Surface With Biggest Shift in Years (1) (抜粋)
--取材協力:Fran Wang、Wenjin Lv、Katia Dmitrieva.
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