「ランブレッタ、モトモリーニ、SWM」名門イタリアンブランドの最新モデルに注目! EICMA2023レポート
モトモリーニ「得意のVツインマシンは現在も進化を続けている」
「MOTO MORINI」(モトモリーニ)は、1937年にイタリア・ボローニャで創業し、1940~1950年代はイタリア国内のロードレースで活躍。1970年代には72度V型2気筒エンジンを開発し、ロードバイクだけでなくオフロードバイクにも搭載して実績を残した。しかし1980年代に入り業績が悪化、1988年にはカジバ傘下となる。その後は紆余曲折を経て、1999年に創業者の甥がモトモリーニ社を買収し、2003年に復活。日本では福田モーター商会が輸入を行い、その後、PCIが輸入販売元となった(2023年時点では新車の取り扱いは終了)。 現在はV型2気筒のほかに並列2気筒エンジンのモデルもラインアップし、ビキニカウルとバットウィングフェアリングから選べるバガー「CALIBRO」(カリブロ)というアメリカンもある。 EICMA2023のプレスカンファレンスでアンベールされたのは、得意の90度V型2気筒エンジンを搭載するネイキッド「Milano」(ミラノ)とアドベンチャー「X-Cape 1200」(エスケイプ1200)だ。さらに「CORSARO」(コルサーロ)と「CORSARO750」はブランニューエンジンを搭載して生まれ変わった。 ミラノは124psを発生する1187cc水冷87度V型2気筒エンジンを搭載するネオクラシックネイキッドで、エンジン右側でトグロを巻くエキパイが迫力だ。装備重量は210kg以下と軽く、ハイパワーを駆使して市街地からワインディングまで爽快な走りが楽しめるという。 エスケイプ1200はミラノと同じエンジンを搭載する大型アドベンチャーで、ラリーマシン的なボディワークが特徴だ。4種のライディングモードを備え、7インチの大型液晶メーターを装備する。 コルサーロスポーツとコルサーロ750は、96psを発生する水冷90度V型2気筒エンジンをアルミプレートとスチールパイプのハイブリッドフレームに積むスポーツバイク。スポーツがフルフェアリング、750がネイキッドだ。いずれもモダンで攻めたデザインが印象的だ。