森保ジャパン「未招集タレント11傑」 代表へ呼ぶべき人材は…高卒で渡欧20歳逸材の名も【コラム】
森保ジャパン未招集組の中から、招集される可能性がありそうな11人を厳選
現在アジアで圧倒的な強さを見せている森保ジャパンだが、未招集の選手にも、代表での活躍が期待できるタレントは少なくない。ここまで第1次、第2次とも森保ジャパンに未招集で、ここから北中米ワールドカップ(W杯)までの1年半で、森保一監督に招集される可能性がありそうな11人を選んだ。システムはもちろん、最終予選で固定的に使われている3-4-2-1だ。(文=河治良幸) 【布陣図】日本代表へ呼ぶべき人材は?…森保ジャパン「未招集タレント11傑」 ◇ ◇ ◇ GKは今夏のパリ五輪で守護神に君臨した小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)を選んだ。ポルトガル屈指の名門であるベンフィカのBチームから巣立ち、鈴木彩艶(パルマ)が飛躍につなげたベルギーの地で、試合経験を積み重ねている。ポテンシャルは鈴木にも比肩される才能が、ここからどうA代表に食い込んでくるのかは楽しみだ。 3バックはチェイス・アンリ(シュツットガルト)、山川哲史(ヴィッセル神戸)、佐々木旭(川崎フロンターレ)を抜擢した。渡辺剛(ヘント)を筆頭に、最終予選に招集されていないタレントにもこれまで一度は招集された選手もいるなか、欧州5大リーグでチャンスを掴みつつある20歳のチェイス、天皇杯王者で守備のリーダーを担う山川、そして左右のサイドバックとセンターバックをこなし、いかにも3バックがハマりそうな佐々木という組み合わせはリアルに組まれても面白い。 そのほか、ウイングバックとの兼用で、守備のデュエルと攻撃の機能力を兼ね備えた中野就斗(サンフレッチェ広島)も推したい。スーパーポリバレントな綱島悠斗(東京ヴェルディ)、また降格危機にあるチーム状態で評価されにくいが、岡村大八(北海道コンサポード札幌)あたりも3バック継続なら、面白いタレントだ。本来は非常に層の厚いポジションだが、冨安健洋(アーセナル)や伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)が怪我で長く外れており、最終予選で3バックを統率してきた谷口彰悟(シント=トロイデン)もアキレス腱の負傷で来年3月の復帰も難しい。国内外のタレントに十分チャンスがあるポジションだろう。 ボランチも伊藤敦樹(ヘント)や佐野海舟(マインツ)など、3バックと同じく森保ジャパン招集経験があるタレントが多く、ここから新たに、遠藤航(リバプール)や守田英正(スポルティング)を軸とするポジションの競争に割って入りそうな未招集選手となると、やや難しさはある。その中で面白そうなのが、河原創(川崎フロンターレ)と佐野航大(NECナイメヘン)の2人だ。河原は無尽蔵の運動量とボール奪取力、キックの展開力をハイレベルに備えており、飄々とはしているがメンタリティーの強さも感じさせる。 佐野航は2列目、サイド、ボランチをこなせるポリバレントでありながら、それぞれのポジションでスペシャリストのように振る舞える。さながら往年のフィリップ・コクのようだが、現在オランダでは万能型のボランチとして存在感を高めてきている。代表のボランチに求められる基準で評価すると、柏レイソルからベルギーに渡った高嶺朋樹(コルトレイク)もチームの押しも押されもせぬ主力として定着、そして近い将来さらなるステップアップを見せれば可能性がある。バイエルンに見出された才能で、現在ポルトガルで奮闘する福井太智(アロウカ)も飛躍を期待したい1人だ。