200馬力超えの最強スポーツ!“スーパーバイク選手権”で戦うためのホンダ「CBR-1000RR-R」とカワサキ「ニンジャZX-10R」の違いとは
200馬力を超えるパワーを低速域から使えるか
ここまでくると、パワー競争も相当熾烈になっていることがみて取れます。 CBR1000RR-Rの最高出力は218馬力、ZX-10Rは213馬力とほぼ互角となっています。 ただ、ZX-10Rは「ラムエア時」とあります。走行中の風圧をダイレクトにエンジン内部に注ぎこみ事実上の過給をするのがラムエア。ということは相当の速度が出ていないと最高出力は出ないということになります。
低速でも218馬力が出せるCBR1000RR-Rがどれだけモンスターなのかがわかるともいえます。 ただ、トルクはZX-10Rのほうが高い数値です。ピストンのボア・ストロークが、CBR1000RR-Rよりも小径かつロングであることが影響していると考えられます。 最高出力・最大トルクの発生回転数がCBR1000RR-Rよりも低いことも注目点です。 逆に言えば、CBR1000RR-Rは“ぶん回してナンボ”ともとれます。その領域を自在に使いこなすのは素人かつ公道では不可能です。つまりCBR1000RR-Rは“そういう”バイクなのです。 HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP エンジン形式:水冷直列4気筒DOHC4バルブ 排気量:999cc 最高出力:160kW(218PS)/14000rpm 最大トルク:113Nm(11.5kgm)/12000rpm トランスミッション:6速MT KAWASAKI NINJA ZX-10R エンジン形式:水冷直列4気筒DOHC4バルブ 排気量:998cc 最高出力:149kW(203PS)
※ ※ ※ 200万円を超えるバイクは非常に高価な部類といえるでしょう。 スーパースポーツという特殊性を鑑みると納得もできますが、さらに両車の価格差約50万円は大きいでしょう。 どんぶり勘定では、ZX-10Rは200万円台、CBR1000RR-Rは300万円とも数えられます。高級なアフターパーツが買えてしまう差となります。 パワーから考えれば、ZX-10Rはコストパフォーマンスに優れているといえます。 逆にCBR1000RR-Rは、それだけコストをかけて開発されたといえるのです。 ちなみに、サスペンションなどのパーツのグレードは下がりますが、SPではないベーシックなCBR1000RR-Rは248万6000円と値段が下がります。 そこに約40万円足せば、世界最高峰パーツがインストール済みのスーパーバイクが手に入るのです。実際に購入する際は、ベーシックにするかSPにするか悩むことでしょう。 HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP 車両本体価格:284万9000円 KAWASAKI NINJA ZX-10R 車両本体価格:239万8000円~240万9000円
Peacock Blue K.K.