はやぶさ2、7月11日に2回目の着地へ JAXA会見(全文1)科学的意義が高い
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日午後、記者会見を開き、探査機「はやぶさ2」による小惑星「リュウグウ」への2回目のタッチダウン(着地)運用を7月9日~11日に行うと発表した。 【動画】はやぶさ2、リュウグウへの再着地は?JAXAが会見(2019年6月25日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2、リュウグウへの再着地は?JAXAが会見(2019年6月25日)」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:本日はお集まりいただきありがとうございます。定刻になりましたので、小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会を開催します。まず初めに登壇者を紹介いたします。皆さまより向かって右側から、JAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームミッションマネージャ、吉川真。続きまして、同じく「はやぶさ2」プロジェクトチームプロジェクトマネージャ、津田雄一。そして宇宙科学研究所研究総主幹、久保田孝の3名でございます。私は本日司会を担当いたします広報部報道・メディア課課長の【ムラカミ 00:02:08】です。よろしくお願いいたします。では小惑星探査機「はやぶさ2」についての説明をお願いします。
低高度降下観測運用の報告
吉川:本日もお忙しい中、多数集まりいただきましてどうもありがとうございました。「はやぶさ2」もちょうど1年前、小惑星に到着しまして、もうはや1年たとうとしているという状況になりました。では早速なんですが、本日のご説明を始めたいと思います。 まず表紙をめくっていただきまして、今日3つあります。1つは前回の低高度降下観測運用、PPTD-TM1Bの結果のご報告。2つ目が、第2回のタッチダウン運用の実施可否の判断の結果ですね。最後に第2回タッチダウン運用についてということになります。 3ページ目は目次ですので省略いたします。それから4ページ目と5ページ目はいつものページですのではしょりまして、6ページ目の現状です。6月の11日から13日にかけて低高度降下観測運用、PPTD-TM1Bを行いました。これは予定どおり行うことができまして、探査機はCの01領域、ここが2回目のタッチダウンの候補地なんですが、の上空、約9メートルまで降下をしまして、今回はターゲットマーカの切り離しはなしで、表面を詳しく観測することを行いました。現在は2回目のタッチダウンに向けて準備を行っていると、そういう状況であります。 7ページです。その低高度降下観測運用、PPTD-TM1Bの結果のご報告です。6月の11日から13日に行ったということで、6月の11日は降下の準備を行いました。6月12日の11時40分から、これは時刻は全て機上の日本時間になります。探査機は高度20キロメートルから降下を開始しまして、6月13日の10時34分に高度約35メートルでいったんホバリングに入りました。これはその前の降下運用のときと同じようなシーケンスになっております。 さらに10時43分から降下を開始して、10時53分、高度9メートルまで達して、そのあと上昇に転じたということになります。この降下中に多数の画像を撮影したということになります。さらに6月14日にはホームポジションに復帰しております。