甘ーい木熟ミカン収穫始まる 来年2月まで続く、和歌山・紀南地方
和歌山県紀南地方で、収穫直前まで木にならせて熟度を高めた早生温州ミカンの「木熟ミカン」の収穫が始まった。来年2月ごろまで続く。 【酸味とほんのり甘さ 和歌山県紀南地方で極早生ミカン収穫の記事はこちら】 JA紀南では開花からおおむね200日以上、木で生育させた糖度11%以上の早生温州ミカンを木熟ミカンとして出荷。14%以上の「木熟201」をはじめ「極天」「天」などとグレードに分け、主に関東や京阪神の市場に出荷している。 今季は1150トン(昨季比83%)の市場販売を計画している。裏年で着果量が少ない上に害虫被害などがあったという。 上富田町岡の農家、森和也さん(40)は約1・4ヘクタールで温州ミカンを栽培しており、木熟ミカンの畑は約30アール。11月下旬から収穫を始めた。3トンくらいの収穫を目標にしている。 森さんは「害虫の被害も多かったが、夏場の水やりや樹勢維持などを管理しながら育ててきた。糖度が上がって出来は良い。皆さんにおいしいミカンを食べてほしい」と語った。
紀伊民報