葛西臨海公園に蜷川実花、落合陽一らの作品が登場。「海とつながる。アートをめぐる。」が8月開催
葛西臨海水族園では「霧」の演出や限定の夜間開館も
アートイベント「海とつながる。アートをめぐる。― Harmony with Nature ―」が、葛西臨海水族園・葛西臨海公園で8月2日~18日まで開催される。 本イベントは、2040年代の都立公園のあるべき姿を、「豊かな緑を次世代につなぎ、国内外の人を惹きつける魅力を生み出す、一人ひとりのウェルビーイングに貢献する公園」と定め、都立公園全体の機能や価値向上のために東京都が行う取組の一環。海と深いつながりを持ってきた地域である葛西臨海水族園と葛西臨海公園の歴史を踏まえ、アートインスタレーションを展開する。プロデュースを務めるのは、新領域株式会社ART +TECHプロデューサーの杉山央。 葛西臨海公園では、昨年から同公園で開催されている四季の花を楽しむイベント「花と光のムーブメント」に4つのアート作品が加わる。「アートをめぐる」をテーマとし、4組のアーティストがそれぞれに自然や光、建物など、公園の様々な要素との関係を踏まえて制作した作品が公開される。 東京湾を見渡す展望レストハウス・クリスタルビューには、蜷川実花 with EiMによる《Garden of Sky(空の庭園)》が登場。多様な光をまとう花やクリスタルを使用し、建築と自然が一体となる空間を演出するという。EiMは、蜷川とデータサイエンティストの宮⽥裕章、セットデザイナーのENZO、クリエイティブディレクターの桑名功らによって結成されたクリエイティブチームだ。 4万本の向日葵が咲くひまわり畑には、落合陽一、河瀨直美、平子雄一の作品を展示。落合陽一は、自然と人工物と生成AIによって生み出された新たな知覚のインスタレーション《リキッドユニバース:向日葵の環世界のコペルニクス的転回》、映画監督の河瀨直美は、公園を舞台に自身のメッセージを届ける《隠されたもう一人の私。ひまわり畑での問いかけ》、平子雄一は、彫刻を通して“自然”とは何かを考える機会を提案する《Wooden Wood 73》をそれぞれ発表する。 また葛西臨海水族園では会期中、「海とつながる」をテーマに据え、水族園を象徴するガラスドームをミストが包み込む演出を行う。さらに8月11日~14日の期間は開園時間を3時間延長し、開園中に水槽の照明を消して魚たちと夜を迎える特別イベント「Night of Wonder ~夜の不思議の水族園~」も実施される。
Art Beat News