雨でもすぐ開始だけど…阪神園芸「今回は神整備じゃない」 センバツ
第94回選抜高校野球大会は第4日の22日、予定より約3時間半遅れの午後0時28分に第1試合が始まった。昼ごろまで雨が降り続いたが、甲子園球場の管理・整備を担う「阪神園芸」の職員らによるスムーズな整備が行われた。ただ、阪神園芸の関係者は「今回は神整備じゃありません」ときっぱり。その理由とは――。 【やっぱり"神"なのでは? 阪神園芸の超整備】 雨が小降りになった午前11時25分ごろ、阪神園芸の職員ら約30人がグラウンドに現れた。内野に張られたシートをはがし、内野を軽くトンボがけすると、作業開始からわずか30分で整備が終了。国学院久我山(東京)と有田工(佐賀)の選手がベンチ入りし、正午ごろにシートノックが始まった。 阪神園芸の「神整備」は、相次ぐ雨天にたたられた昨夏の第103回全国高校野球選手権大会でたびたび話題となった。日程の順延が過去最多の7度を数え、降雨ノーゲームも2度、降雨コールドゲームも23年ぶりにあったが、阪神園芸の職員たちは試合実施に向けて雨でぬかるんだグラウンドに砂をまき、手際よく作業を進めた。 一方、今回は前日から雨天が予想され、阪神園芸は前日の第3試合終了後にグラウンド整備と内野へのシート張りを終えていた。同社甲子園施設部の金沢健児部長は「今回はシートを張っていたので誰でもできますよ。グラウンドがぬかるんだ状態から始めるのであれば(神整備と)言われる通りかもしれませんが、今回はちょっと違うと思います」。全国の球児たちが憧れるグラウンドの整備を担うプライドをにじませた。【伝田賢史】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。