“リスクが気になる人”のための不動産投資の始め方
物価も金利も上昇中...今始めて大丈夫なのか?
物価上昇と円安が続く中、この春にも日銀がマイナス金利を解除すると言われています(2月上旬現在)。金利上昇も不動産投資のリスクの一つですが、私はそれほど恐れる必要はないと考えています。 なぜなら、日銀が政策金利を上げるにしても、急激に上げるとは考えにくいからです。金利急上昇は景気に水を差しますし、何より日銀自身が抱える膨大な国債の利払い費が増えてしまいます。日銀も日本政府も、それは絶対に避けたいでしょう。 物価が上がり、不動産価格も上がっていることから、「もう少し様子を見てから」と考えている人もいるでしょう。ただ、将来の価格は誰にもわからず、過去10年を見れば今が一番高いかもしれませんが、10年後から見れば今が一番安いかもしれない。そういう可能性も十分にあります。 もちろん、高値づかみは避けなければいけませんから、周辺の物件価格や家賃相場の精査は不可欠。 そのうえで、「これならば」という物件に出会えたら、誰にもわからない「買い時」を待つよりも、無理のない範囲で実際に投資を始めてみることをおすすめします。というのも、自分で経験してみると色々なことがわかってくるからです。 例えば、投資ローンは、条件や金額が銀行によっても違いますし、融資担当者によっても変わります。投資ローンを組んだ経験がある融資担当者は、行内の稟議をあげるのがうまく、逆に初めての担当者だと稟議がおりないこともあります。こうしたことも経験して初めてわかることです。 また、不動産投資を行なっている人たちの勉強会などに行くと、そうした先輩たちの経験を学ぶことができます。不動産投資とひと口に言ってもスタイルは様々。それらを知ることで、自分に合ったスタイルを確立していくのもおすすめです。 【午堂登紀雄】 (株)プレミアム・インベストメント&パートナーズ代表取締役。1971年、岡山県生まれ。米国公認会計士(CPA)。中央大学経済学部卒業。会計事務所などを経て、戦略系経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルへ。多忙な本業のかたわら不動産投資を始め、1年で3億円の資産形成に成功。現在は起業家兼個人投資家としての活動に加え、講演や執筆活動も行なっている。
午堂登紀雄([株]プレミアム・インベストメント&パートナーズ代表取締役)