映画『ゴジラ-1.0』に登場する局地戦闘機「震電」の劇中登場仕様。キットは発売から40年超だからこそ必要となる丁寧な下地処理
■せっかくなのでパテの話
今回はフィニッシャーズ・ラッカーパテ、ビン入りサーフェイサー、また瞬間接着剤系パテなどを継ぎ目消しや隙間埋め、ヒケの修正などで使い分けています。それぞれ何が違うのか。特性を知って適材適所で使いわけることで、修正や改造といったプラモ製作時のクオリティを上げられます。 ▼フィニッシャーズ「ラッカーパテ」(440円) きめの細かいラッカーパテ。乾燥が早く、食いつきが非常に良く、さらに肉ヒケがほとんど生じることがなく、硬化後の研磨で表面をツルツルに仕上げられるため、カーモデルのボディの修正等に適している。別売されている「ラッカーパテうすめ液」を使用することで溶きパテとして筆塗りで細かい傷の補修等にも使用できる。 ▼タミヤ「ビン入りサーフェイサー」(374円) 筆で塗るのに適した液状のラッカーパテ。パーツ表面の凸凹や気泡、キズなど比較的小さな箇所を修正や、今回のようなちょっとした隙間を埋めるのに適している。ただし粘度が低いので厚塗りには適さない。逆にラッカー溶剤で薄めれば、エアブラシで塗装することもできる。 ▼タミヤ「タミヤパテ(ベーシックタイプ)」(330円) ラッカー溶剤で練られているパテ。部品の隙間やヒケの補修、穴埋めなどに適している。硬化後はナイフや研磨ペーパーなどでの加工がしやすい。盛り付けたパテの厚みが1mm以下なら1時間程度で乾燥させられるが、厚塗りすると乾燥に時間がかかり、ラッカー溶剤成分が抜けることで肉痩せが生じることがあるため、基本厚塗りには不向き。 ▼GSIクレオス「Mr.SSP 瞬間接着パテ」(1540円) 大規模修正やパーツの自作なども可能なパテ。主剤(パウダー)に液状の硬化剤を混ぜることでペースト状なり、さまざまな修正に使用できる。硬化が早く(効果促進剤と併用することで硬化時間を調整も可能)、盛り上げも可能で硬化後の切削性が良く加工がしやすい。 ▼タミヤ「タミヤ瞬間接着剤 イージーサンディング」(396円) 通常の瞬間接着剤と比べて、硬化した後に削りやすい瞬間接着剤。細かいキズやパテ替わりにすき間を埋めるのに適している。 ▼アルテコ「強力瞬間接着剤CA-07(高切削性・中粘度)」(1100円) 粘度が高いので流れにくく、ちょっとした隙間埋め、合わせ目の修正などに適した瞬間接着剤。一般的な瞬間接着剤に比べて硬化後の切削がやりやすい。アルテコ「スプレープライマー(瞬間接着剤用硬化促進剤)」(2299円)との併用が推奨されている。