広電宮島線も運賃240円均一 2025年2月1日から 短距離区間はモビリーデイズで大幅割引
広島電鉄(広島市中区)は23日、宮島線の運賃を来年2月1日から240円均一にすると発表した。広島市内の路面電車、バス各社が均一運賃を同日に240円とする計画に合わせる。値上げ幅が大きい宮島線の短距離区間は、新乗車券システム「モビリーデイズ」の利用で大幅に割り引く。 宮島線は広電西広島―広電宮島口間で、現在の運賃は距離に応じて140~230円、市内線と宮島線にまたがる乗車は220~270円。路面電車は市内線220円、白島線160円。来年2月1日からはいずれも240円とし、ほぼ全区間で値上げとなる。 特に宮島線は値上げ幅が最大100円と大きい。モビリーデイズのスマートフォンアプリやICカードの支払いで、現金払いに比べ最大90円(37・5%)と大幅に割り引く。値上げによる乗客の負担を軽減する。 現在、モビリーデイズで電車を利用すれば、宮島線も含めて運賃は最大10%安くなる。 バスも2月1日から、均一運賃エリア以外で運賃をおおむね30~80円引き上げる。現在と同じように、モビリーデイズの利用で最大10%下げる。 広島バス(中区)広島交通(西区)JRバス中国(同)は来年3月30日、ICOCA(イコカ)を主体とするシステムに移行する。3社は全国交通系ICカードの利用で10%程度の運賃割引を検討する。本年度中にモビリーデイズも使えるようにするが「運賃割引の対象にするかは未定」としている。
中国新聞社