「豪雪地で干し芋」「屋久島で収穫」 旅しつつ農業バイト、移住にも 「闇バイトより…」のバズでも話題
「闇バイトより農業バイトを」――。茨城県の農家が発信したSNS投稿が28万の「いいね」がつくなど大きな話題になりました。このポストには「やってみたいけど、どこで見つけたらいいのか」という反応もありました。期間限定でできる農業バイトはどうやって見つけられるのでしょうか?(withnews編集部・金澤ひかり) 【画像】「闇バイトより農業バイトを…」話題の投稿全文
旅先でバイト、自己負担は交通費のみ
「大自然の中でゆずを収穫」「屋久島でたんかん収穫作業」「豪雪地津南で干し芋づくり」――。 全国各地から農業バイトの募集が掲載されるサイトがあります。 2019年から始まった「おてつたび」は、「お手伝い」と「旅」を掛け合わせたサービス。 登録したユーザーは、全国各地の1次産業や宿泊産業の事業者が募集する期間限定のバイトを、期間や場所などの条件から探すことができます。 働き手には、仕事内容に応じた賃金が支払われるほか、宿泊を伴う場合には宿泊費の負担はゼロ。交通費のみが自己負担です。 おてつたびの広報・園田稚彩さんによると、サイトに掲載する事業者には、事前に30分以上の対面もしくはオンラインでの面接を行うほか、すべての募集内容に目を通し、労働関連の法律に抵触するものがないかなどのチェックを経てから、掲載をしているといいます。
一次産業の事業者が4割
おてつたびに働き手として登録しているユーザーは6万4千人。働き手を募集している事業者は1700あります。うち4割が1次産業の事業者で、そのほとんどが農業の事業者だといいます。 おてつたびのサービス開始当初は、宿泊事業者の登録が多かったそうですが、農業に携わる人の不足を背景に、農業の登録事業者は増加しているといいます。 「応募者は若い方も多いですが、最近では早期退職者で、就農を経験したいという50代以上の方も増えてきています」 おてつたびでの経験を機に、バイト先の地域に移住して就農、起業にまでこぎ着けた50代のユーザーもいたといいます。 農業バイトに参加する年代は、20代が約6割、20代から40代で8割を占めるそうです。