大分市で2021年2月、時速194キロで車を運転して死亡事故を起こし、自動車運転死傷処罰法違反（危険運転致死）の罪に問われた元少年（23）の裁判員裁判の初公判が5日、大分地裁（辛島靖崇裁判長）であった。元少年は起訴内容について「そのようなことはよくわかりません」と述べ、弁護側は危険運転致死罪の成立を争う姿勢を示した。 【写真】事故現場で手を合わせる、被害者の姉の長文恵さん=2024年2月9日午後2時2分、大分市、大村久撮影 争点は元少年の運転が、危険運転の成立要件である「進行を制御するのが困難な高速度」だったと言えるか否か。検察側は、事故のあった道路を194キロで走行すれば、ハンドル操作を誤るおそれが高まるなどとして危険運転だと主張。一方、弁護側は元少年は車線から逸脱せずに直進できており、成立するのは予備的訴因とされている過失運転致死罪だとした。判決は今月28日に言い渡される。
朝日新聞社
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