「男性専用車両」が17日に大阪市内の路面で運行 東京都外で初めて、国際男性デー前に
こうした苦境を経て、現在は両者の理解も醸成され、大きなトラブルなく男性専用車両の運行イベントは継続されている。それだけに、今回、大阪市の運行会社に電車の貸し切りを断られた際は、「他の地域ではまだまだ弱者男性への理解が浸透していないのだと実感し、がくぜんとした」(藤倉氏)という。
それでも、これまでの運行実績や社会的意義などを強く訴えることで、何とか運行のメドをつけられた。とはいえ、運行に際しては「イベント告知での運行会社名の通知禁止」「車内での『男性専用車両』のパネル設置禁止」「報道機関の車内撮影禁止」といった多くの制限がかけられた。
「男性専用車両もあってこそ、本当の男女平等が実現できる」。藤倉氏は関西でもこの思いを強く訴えていくつもりだ。
イベント参加希望者は17日午後12時45分までに、JR天王寺駅南近鉄前交差点にある阿倍野歩道橋南側(大阪市天王寺区)に集合。参加費無料。乗車人数は約30人。午後1時に天王寺駅前を発車し、浜寺駅前を折り返す車両を借り切って、開催する。運行時間は約2時間半を予定。