65歳までに2000万円 月にいくら積み立てればいい? 2月13日は「NISAの日」 今年から新制度で注目! どの銘柄を選べば良い? 株式市場のプロが徹底解説
「積立」で“安いときに買えない”を防ぐ
多くの人はお給料の一部を投資に回し、積立投資という形をとると思います。積立投資について「大儲けはできないけれども、大損をしないという安心感があり、初心者の方に向いている」ということでした。 一方で、まとまった資金がある人の場合は一括して投資することもできますが、その場合は株価が下がったときに投資した全額がどんどん目減りしていく怖さがあるということです。
投資先の「分散」を
投資信託であれば数百、数千という幅広い企業に広く薄く投資をするので、会社が1社2社が倒産しても、損してしまうことはないといいます。
この「長期」「積立」「分散」という観点で金融庁がこんなシミュレーションを行っています。 例えば毎月1万円を30年間積み立てた場合、利回り3%で右肩上がりに資産が増えていきます。この利益が3%増えたところにまた3%かかり、また3%増えたところに3%というように、長期の方が利益が増え行くことが金融庁のシミュレーションでも表されています。
どうやって始めるの?
まずは、NISA口座の開設を行う必要があります。その際、銀行と証券会社の2つの選択肢があります。 銀行で開設すると、対面で相談できますが、証券会社に比べると金融商品が少ないということです。ただ、証券会社の店舗は銀行と比べ金融商品が多く、ネットだと選べる商品が桁違いに多いものの、口座開設の操作を全て自分でやらなければいけません。
65歳までに2000万円貯めるには?「いつまでにいくら貯めたいのか」がポイント
月々どのぐらいの額を積み立てるのがベストなのでしょうか。井出さんによると、「いつまでにいくら貯めたいのか」がポイントだということです。 例えば、35歳の人が30年後の65歳までに2000万円貯めたいと考えているのであれば、年利3%の場合なら月約3万4000円の投資になります。 井出さんによると、金融庁のホームページでもこうしたシミュレーションができるということです。 買う銘柄について悩んだときは、井出さんによると「ランキングを参考にしてみるのもひとつの手」ということです。ただし、「これが正解」ということはないので、一種の口コミ情報のようなものとして考えてほしいということ。 あくまでも投資は自己責任、自分の判断でリスクを踏まえ適切な金額でおこなってください。 井出真吾 ニッセイ基礎研究所 専門は株式投資 妻と子ども2人はNISAでつみたて実践中 (『newsおかえり』2024年2月13日放送分より)