65歳までに2000万円 月にいくら積み立てればいい? 2月13日は「NISAの日」 今年から新制度で注目! どの銘柄を選べば良い? 株式市場のプロが徹底解説
きょう2月13日は「NISAの日」です。今年から仕組みが変わり、投資額の上限が拡大したことで利用しやすくなったともいわれ、関心度が増した「NISA」。その概要や運用方法について、ニッセイ基礎研究所・主席研究員の井出真吾さんに気になるギモンをぶつけました。
新NISAの基本の「キ」
まずは新NISAの概要を確認していきましょう。 通常の投資では得られる利益に対して「約20%の税金」がかかりますが、NISAでは非課税となるため、この税金がかかりません。例えば100万円の利益が出ても、通常であれば手元に残るのは80万円ですが、NISAではすべて受け取ることができます。
NISA制度には「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。「つみたて投資枠」の年間の投資枠は120万円、「成長投資枠」の年間投資枠は240万円です。併用が可能なので、年間合計360万円まで投資に回すことが可能です。 ただし非課税となる投資総額は生涯で計1800万円までで、うち成長投資枠は1200万円までと決められています。 非課税期間は「無期限」です。 井出さんによると「つみたて投資枠」は、金融庁の規定を満たした投資信託などに限定されているので、初心者にオススメということです。「成長投資枠」は個別株式など幅広い商品から選べる分、ハイリスク・ハイリターンであることもしっかり吟味してほしいということでした。
投資の基本は「長期間」
「株価が下がってしまうのが怖いので、利益が出たらすぐに売るべきか」という質問が視聴者から寄せられています。井出さんによると「最低でも10年、理想は20年以上保有するべき。短期間でやめるのはもったいない」ということです。 投資信託のベースになっている株価指数は短期的には乱高下しますが、長い時間かけると少しずつ上昇していく傾向があるということです。1~2年程度だとリスクは高くなってしまうものの、10年20年と長期になるとリスクが減っていく性質のものだといいます。 投資で最も避けたいのは「元本割れ」ですが、井出さんによると「株は始めてから10年後になると、元本割れする確率が統計的には15、6%に下がり、85%ぐらいの確率でプラスになります。これが20年を超えると元本割れするリスクは2%ぐらいに下がります」ということ。 そのため、投資は長い期間で考えた方が良いということでした。