世界を震撼させても無冠 フォーエバーヤングの「特別賞」に反応様々「仕方ない」「厳しい世界」
JRA賞が決定
日本中央競馬会(JRA)は7日に「2024年度JRA賞」の各部門を発表し、年度代表馬にG1天皇賞・秋、ジャパンカップを勝ったドウデュースが選出された。記者など投票者数256人中236票を獲得。一方、海外挑戦を含め昨年のダート路線を盛り上げたフォーエバーヤング(矢作)は年度代表馬部門を含む3部門で次点止まりとなったことで、ネット上の競馬ファンから「ここが落としどころかな」「ここで取れないならこの先ダート馬が取ることはないんだろうな」など、賛否両論の声が上がっている。 【一覧表】フォーエバーヤングが3部門で次点となったJRA賞各部門の得票数 各部門No.1を決めるJRA賞。引退レースとして予定していた有馬記念こそ出走取消となったが、秋古馬三冠のうち2つを勝ったドウデュースが9割以上の得票数を得て年度代表馬に選出。最優秀3歳牡馬部門は満票だった。 その中で注目されたのがフォーエバーヤングだった。今年上半期はサウジアラビア、UAEを転戦し、世界最高峰G1とされるケンタッキーダービーで3着。秋は大井でのジャパンダートクラッシックを勝った後に渡米してブリーダーズカップ・クラシックで3着に健闘し、世界を驚かせた。帰国後は暮れの大一番・東京大賞典でG1初勝利を挙げるなど国内では無敗。ダート路線が整備された「元年」の主役として活躍した。 しかし、JRA賞においては年度代表馬、最優秀ダート馬、最優秀3歳牡馬の3部門でいずれも次点止まり。最優秀ダート馬はチャンピオンズカップなどG1級レースを3勝したレモンポップ(田中博)が選出され、最優秀3歳牡馬部門でも日本ダービーを2馬身差で快勝したダノンデサイル(安田)の後塵を拝した。それでも1年を通じて国内外のダート競走で活躍したことが評価され、受賞馬選考委員会からの推薦で特別賞が与えられた。 ネット上の競馬ファンからは「まあ仕方ないかな」「特別賞という形でうまく折り合いつけた感じか」「最優秀ダートがレモンポップは致し方ないところ」「年度代表馬・ドウデュースは当然。フォーエバーヤングはここが落としどころだな」といった納得の声が上がった。 一方では「フォーエバーヤングの成績で最優秀3歳牡馬取れないならこの先ダート馬が取ることはないんだろうな」「3歳ダート馬部門つくってほしい」「心底ガッカリだわ」「フォーエバーヤングが年度代表馬なれないの厳しい世界だわ」「所詮は砂競馬なんてのは芝のおまけって話なんだろうな」といった落胆の声も。名馬が揃ったJRA賞らしい注目度の高さだった。
THE ANSWER編集部