彼女を挨拶に招いたら「実家が汚い」と振られました。「ゴミ屋敷」でも結婚できる?(植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー)
【独身者5割時代へ あなたは結婚したい?】#12 今年は、人気タレントがテレビなどで「面倒だから」「疲れているから」とお風呂に入らないと宣言し、「風呂キャンセル界隈」という言葉も流行りました。いわゆる”ゴミ屋敷”をオープンにしている有名人もいてネタになることもありますが、本気で結婚を考えているなら、汚部屋の住人=結婚できません。 【写真】ゆうちゃみ発言で「ドライヤーキャンセル界隈」来るか? Xではすでに実践者続出でブーム待ったなし 婚活現場では、女性が最初の段階で男性を断る理由として、鼻毛に次いで多いのが「匂い」です。これは体臭だけではなく部屋のにおいも含まれます。衣類の生乾き臭や、捨て忘れて置きっぱなしのゴミのにおいが髪などに染みついていると指摘されるケースは少なくありません。 もちろん、女性も同じ。ある40歳の女性は68歳の母親と2人で住んでいたのですが、その実家が築40年以上の木造で、数十年前から使っている家具に絨毯、ソファから古い家独特のにおいが染みついていました。それが女性の衣類や持ち物にも影響していて、男性が「家のにおいが生理的に無理」と破談になってしまいました。 過去に一度、ニュース番組で密着された当社の婚活男性(50代)が汚部屋に住んでいたこともあります。どんな部屋に住んでいるのか取材されたのですが、物だらけで足の踏み場もないような部屋でした。彼は、中高進学校で有名大学卒、高収入の男性でしたが、子供のころから勉強優先で、家では母親が何でもやってくれて、掃除をする習慣がなかったそうです。掃除ができない人は金銭的にもだらしないことが多く、支払わなくてはいけないものも貯めてしまうパターンをよく聞きますが、この男性もそうで、結局結婚はできませんでした。 成婚したケースとしては、男性の部屋が汚くて臭かったから、女性がすべて破棄して、「新居には仕事道具のパソコンと貴重品だけをもって引っ越してください」と言って実行した方がいました。 また、実家が汚くて振られた人もいます。当社の女性会員が、真剣交際中の男性の実家を訪れた際、お茶を出されたテーブルの下に缶やお菓子の箱が入っていて、足をいれられなかったそうです。その家は、戸建ての2階建てで、らせん状の階段を上ると、階段の隅に大きなほこりがたまっていたのを見つけました。さらにその階段には、ほこりがついた造花や貯金箱が置いてあったり、本が積みあがっていたのをみて、彼女は引いてしまったそうです。男性が育った家庭の整理整頓に対する考えが自身とは異なると考えたのです。 最近は、都会であれば実家がマンションのご家庭も多く、「狭いから」「料理を出すのが面倒だから」「犬がいるから」という理由で、マンションの貸し切りラウンジや近所の個室のレストランで挨拶をするケースが6割になりました。実家に招く方は4割程度しかいません。 ただ、結婚すれば、最終的には実家に行くことになりますから、やはり実家もきれいにしておくべきです。 (植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー) ◇ ◇ ◇ 植草氏が語る中高年の婚活の成功例は?●関連記事【もっと読む】フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で注目された50代男性の裏話と結婚できる中高年の境界線…も要チェック。