16歳の張本美和、世界3位・王芸迪に惜敗で涙「実力、土台が及んでない」日本女子は全滅で4強ならず
「卓球・WTTファイナル」(22日、北九州市総合体育館) 女子シングルス準々決勝が行われ、パリ五輪代表で世界ランク6位の張本美和(16)=木下グループ=は、同3位の王芸迪(中国)に1-3で敗れた。準々決勝では平野美宇(木下グループ)、大藤沙月(ミキハウス)も敗退し、同種目に日本勢は5人出場していたものの、4強入りはならず全滅となった。 今回も世界3位の中国選手相手に、堂々の真っ向勝負を演じたものの、競ったラリーでミスを誘われるなど、1点がなかなか取れなかった。好勝負で会場を沸かせたが、敗戦後は目に涙を浮かべ、「前回の対戦での課題は少しは克服できたが、勝ちにつなげられなかったのはまだまだ(力が)足りない。改めて実力として、土台がまだ(中国トップレベルに)及んでない部分があった。(中国選手の地力に)及ぶところまで頑張って、戦術だったり課題を克服できるように…というのを今日は感じた。ミスが多い」と振り返った。 高い基礎力でラリーを得意とする脅威の16歳だが、中国トップレベルに勝つにはさらなる地力アップが課題と強調。「中国選手はミスしないところで自分はミスをしてしまうので、土台がまだできていない。(今回も1ゲームを取ったものの)ラッキーボールに助けられたが、自分のナイスボールでの得点は少なかった。もっと自分から得点できるように練習したい」と反省が口をついた。 今年は16歳にしてパリ五輪団体戦での代表入りや、アジア選手権団体戦決勝での中国選手から2勝を挙げての50年ぶり制覇など、大きな飛躍を遂げた。「来年は全日本選手権で優勝することが目標。国際大会でもまずは体調を崩さず、(ハードスケジュールを)乗り越えていけたらいい」と語った。