【オリックス好き】拝啓 比嘉幹貴 様
まずは、15年という長いプロ野球人生おつかれさまでした。 たくさんの感謝の気持ちと、まだまだマウンドに立ち続けてほしい、やめんといてほしいと思う気持ちがグルグルと頭を回り続けています。
最後の登板は仕事で現地に行くことができませんでしたが、「どんな場面でも、任されたら全力で仕事をする」比嘉さんのその姿勢を尊敬しているので、私も私の仕事を迷いなく全力ですることができました。 比嘉さんを応援することで、私は私に期待してくれているお客さんのためにもっとがんばりたい、もっとひとつひとつの仕事を丁寧にやりたいと更に思えるようになりました。
私は2018年からのオリックスファンなので、比嘉さんのプロ野球人生の半分ほどしかリアルタイムで見ることができていません。もっと前からプロ野球を、比嘉さんの仕事を見ておきたかったなぁと思いながらも、人生って迷ったり困ったりしている時に、不思議と道しるべになる人や物に出会うようにうまいことできてるな~と感慨深く思ったりもします。 比嘉さんのおかげで、その頃なんとなくくすぶっていた気持ちがまた前に向き始めて今があります。
以前記事で読んで知った「良いことだけじゃなくて打たれることも想定してマウンドにあがっている。そうすれば打たれたとしても想定内のことなので慌てることがない。普段の生活でも想定できることはなるべく想定しておくようにしている」 山本由伸投手におくった「良い時ほど謙虚に、悪いときこそ明るく」 この2つの言葉も、事あるごとに私を救ってくれています。
4月24日に比嘉さんが鵞足炎で病院に行かれたと聞いて不安で堪らなかった時ですらこの言葉を思い出して、私が暗くなっても何も変わらないから明るく信じて待っていようと思えました。ただ、引退してしまうかもしれない、という想定は、あまりに怖くてできなかったので、かなりうろたえてしまいましたが。
ファンとして一番興奮してうれしかったのは、長い間チームを支えて来られた比嘉さんが、リーグ三連覇に大貢献する活躍をされたことです。シーズン中はもちろん、特に2022年の日本シリーズでは、山本由伸投手のアクシデントによる緊急登板に始まり、難しい局面ばかりで5登板無失点の大活躍。中継で映った「いつ呼ばれても俺からは1点もやらない!」という気迫のこもったブルペンでの表情で、私は日本一を確信しました。 「石原さんの好きな比嘉選手すごいな!」と野球ファンじゃない友達からも言われて、私まで誇らしいような気持ちにさせてもらって恐縮したほどです。