小学生が仕入れ値・売り値を決める? 収穫から販売まで「農業の流れ」を学ぶ施設とは【兵庫・加古川】
さつまいも掘りやミニトマト栽培など、老若男女問わず野菜の収穫を体験した人は多いのではないでしょうか? 最近では収穫だけでなく、なんと自分たちで育てた野菜を販売するところまで体験できる施設があるそうです。兵庫県加古川市の農業公園「みとろの丘」で行われている、小学生を対象とした農業プログラムについてディレクターを務める藤本里世さんに話を聞きました。 【写真】広大な敷地の農業公園で「農業×世の中のしくみ」を勉強する ☆☆☆☆ 「みとろの丘」では小学生を対象に、苗植え・育成・収穫だけでなく地域の事業者に協力してもらい商品を作って販売するまでの“一連のストーリー”を体験するプログラム『キッズファーマーズクラブ』が開かれています。 「キッズファーマーズクラブでは、夏に『じゃがフェス』、秋に『いもフェス』という年2回の販売体験を行っています。子どもたちが自分で育てたじゃがいもとさつまいもを販売するのですが、仕入れ量や販売価格なども自分たちで決めます。販売するときに横の班と価格を比較し「どうすれば売れるようになるのか?」など、お金の流れや売るための戦略を考え、振り返りと改善によって次に活かすといった社会勉強もできます」(藤本さん) 子どもたちが手がけた野菜は“そのままのカタチでは売らない”と藤本さん。「いもフェスでは育てたさつまいもを地域のお菓子屋さんなどに卸して、さつまいもパンやシフォンケーキなどのスイーツを作ってもらいます。それを子どもたちが買い取り、イベントで販売するなど、地域の方々にも協力してもらいながら活動しています」とのこと。 ☆☆☆☆ 農業体験だけでなく、水汲みや火起こしから始めるBBQなど自然を感じながら様々なアクティビティを実践できる施設も備えた同公園。「自ら動いて体験する」という経験は子どもの成長につながるかもしれません。 ※ラジオ関西『Clip水曜日』2024年9月18日放送回より
ラジオ関西