「えっ…!?」高速料金が半額以下にもなるの!? 知っている人だけが得をするETC周遊割「ドラ割」「速旅」「みち旅」をどう使いこなす?
申込みはスマホにも対応するが 小さな画面では操作しづらいのが難点
NEXCO西日本の「みち旅」は、専用サイト「michitabi.com」から申し込みます。
申し込みにあたっては「ドラ割」同様に会員登録は不要ですが、希望商品を選択したあとに「周遊エリア」「対象となる走行」「ご利用可能区間」など“確認事項”が延々と続き、その確認のチェックを求められた上で「利用開始日」の選択にたどり着きます。 申し込み手続きが済むと「申込番号」が表示されます。 この番号は申し込み内容の確認や変更に必要となるので、スクリーンショットを撮るなど、必ず記録しておきましょう。入力したメールアドレスに「申込完了メール」が届きますが、万一メールアドレスを誤入力した場合にはメールが届かないことになり、手続きが面倒になります。 さて、ここまでNEXCO各社のETC周遊割引の申し込み方法について駆け足で見てきましたが、いずれも入力、選択する項目が多く、ふだんPCの操作に慣れていない人にはやや面倒に思える印象です。 またスマートフォンでの閲覧、申し込みにも対応していますが、周遊エリアの地図が小さくて文字が読めない、必要な情報が横スクロールしないと出てこないなど、“モバイルファースト”でないユーザーインターフェイスに不満が残ります。 とくに施設利用や買い物券などで選択肢が多い「速旅」は、スマホの小さな画面ではその全体像がつかめないレベルです。 NEXCO中日本は3社のなかで唯一申し込み締め切りを「出発日の最初のICを出るまで」としていますが、移動中にスマホで会員登録から適切な商品の申し込みまで間違えずに行うのはかなり難しいと言えるでしょう。 ※ ※ ※ なお、これらのETC周遊割引を申し込んでから、ドライブ旅行自体がなくなってそのままキャンセルを忘れ、高速道路を使わなかった場合はどうなるのでしょうか。 結論を先に述べると、各社とも自動的にキャンセルとなり、料金の請求は行われません。ただし施設利用を含む「速旅」では、施設利用分について取り扱いが異なるケースがあります。 また申し込んだ利用開始日に「発着エリア→周遊エリア」など類似の走行をすると、利用開始したと判断されて申し込んだ商品の金額が全額請求されることになります。 ドライブ旅行を取りやめる場合は、忘れずにキャンセルの手続きを行いましょう。
植村祐介