休園相次ぐ名古屋市内の保育園 河村市長「緊急保育、増やす」
休園相次ぐ名古屋市内の保育園 河村市長「緊急保育、増やす」
名古屋市の河村たかし市長は24日、市役所で定例記者会見に臨んだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、市内の保育園で休園が相次いでいることを受け、「なんか特別に保育園を応援する方法を考えなきゃあかんですね」と発言。休園中でも感染対策や人員態勢を整えて園児を受け入れる「緊急保育」を増やす意向を示した。 名古屋市・河村市長が定例会見(2022年1月24日)
名古屋市内の保育施設、およそ7分の1が休園中
市内の感染者数は、23日までの1週間の累計が8658人。これは前週の約4倍にあたり、その内訳を見ると10歳未満の患者も959人と増えている。市によると、22日現在で市内728の保育施設のうち106施設が保育士や園児の感染などを理由に休園中。その中で緊急保育を実施しているのは7カ所だという。 緊急保育のためには、施設の消毒をはじめ、濃厚接触者となっていない保育士の確保など、態勢を整えることが必要となる。河村市長は「働いているお母ちゃんたちが、ただでさえ会社が困難なときに休まなきゃいけなくなる。本当にこれどうするんがやと思ってますけど。緊急保育を増やす必要性は十分にある」とし、保育関係者が濃厚接触者になった場合に優先的に調査する対応を取れるか、などを検討するとした。 ただ、濃厚接触者の調査を担当する保健センターも業務が逼迫しているのが現状だ。市は他部局からの応援要員を増やし、これまでの600人体制だったセンターの人員を、先週末時点で800人体制に増強した。それでも調査や連絡が追いつかない状況であるため、河村市長は「(感染者や濃厚接触者が)ものすごい数になってます。(コロナ陽性が明らかになった場合は、センターからの連絡を待たずに)ご自身から一緒にカラオケ行ったとか一緒に居酒屋で一杯飲んどったとかいう方に連絡していただきたい」と呼び掛けた。
名古屋城天守閣「皆さんの木造にしてという気持ち感じた」
名古屋城天守閣の木造復元事業については、19日から22日にかけて市民説明会を開いたが、参加した市民から事業の大幅な遅れに批判的な声も上がっていた。 これに対し、河村市長は「反対を含めていろいろな意見の人はいるが、早く造ってくれという声が意外と多かった。皆さん木造にしてほしいんだなあ、という気持ちを私は感じました」と主張。「文化庁からは『丁寧な上にも丁寧にお願いしたい』という話があった。若干遅れておりますけど、熱心にやっておりますので。まあちょっと待っといていただくと、素晴らしい1000年の宝ができる」と述べた。 (関口威人/nameken)