ティームーの広告大進撃で D2C 市場が動揺。広告掲載費の高騰が叫ばれるも、業界の問題はさらに大きいかも
多くの課題が見え隠れするD2C
ブランドコンサルタントに注力するエージェンシー、アパーチャー(Aperture)の創業者で、ティームーの宣伝活動の中心にいたハンナ・パルヴァズ氏が証言する。 「ティームーが1週間で8000件の広告をローンチしたことで、キャンペーンのCPMが急上昇し、クライアントがノイズをはねのけられるようにエージェンシーが最低支出額を引き上げた動きがあるのは知っている。これは現在、非常によくいわれている理屈だが、もちろん、ティームーだけが要因ではない」。 ティームーがD2Cの星を丸ごと消し去った主要因か? 確かに、一部のビジネスの勢いをそいではいるが、完全に消滅させているわけではない。Facebookの広告価格の高騰や広告測定の混乱から、配送料の高騰、公開市場の低迷、予想を下回る顧客ベースに至るまで、暗い要因の組み合わせがこれらのD2C企業に影を落としている。 単刀直入にいうと、D2Cはバブルがはじけ、真正面から現実にぶつかっているともいえる。 [原文:Temu’s ad blitz exposes DTC turmoil: decoding the turbulent terrain] Seb Joseph、Krystal Scanlon(翻訳:ジェスコーポレーション 編集:島田涼平)
編集部