衆院選佐賀1区、岩田和親候補はネクタイを赤からピンクに…原口一博候補はバラなどの栽培が心の癒やし
27日投開票の衆院選では、佐賀県内二つの小選挙区に計6人が立候補し、各地で支持を訴えている。衆院選佐賀1区(佐賀市、鳥栖市など)の候補者の主張や人柄を届け出順に紹介する。 【写真】衆院山口2区の平岡秀夫候補と岸信千世候補
岩田和親候補(51)自民・前
激戦となった前回選は133票差で敗れ、3回連続で比例復活当選した。今回の選挙戦を「政治家として前に進むことができるのか、その分水嶺となる」と位置付け、「全身全霊をかける」と語気を強める。
政治資金問題を巡って自民党に逆風が吹く中、「政治の在り方をしっかり正していく姿勢を示す」と強調する。経済分野で政権を支えてきた実績を掲げ、物価高対応などを訴える。
無党派層の支持を集めるため、佐賀市や鳥栖市での街頭演説に力を入れてきた。時に厳しい声があるが、一度通り過ぎた人が戻ってきて激励してくれたことも。「こちらから会えない人とも接することができる機会だ」と話す。
長く身に着けていた赤いネクタイから濃いピンク色に替えてイメージチェンジを図った。女性を中心に評判は上々という。SNSを使った政策発信にも力を入れる。
原口一博候補(65)立民・前
「明るくて温かい日本を作り、国民の命と暮らしを守る。日本を市民、国民の力で変えていきたい」。10選に向けた強い決意をにじませる。
大学で心理学などを学んでいた頃、いじめなどで悩んでいた中学生から話を聞くうちに「理不尽なものを政治から変えよう」と松下政経塾の門をたたいた。総務相を務めた民主党政権は短命に終わったが、今回は「最大のチャンス」と政権交代を見据える。
昨年は悪性リンパ腫の闘病も経験し、「絶望の時も、人は人によって生かされると感じた」と振り返り、“完全復活”をアピール。政策を訴える動画配信なども続け、「自身のメディアを持つことで、皆さんの衆知が集まってくる」と、持ち前の発信力は健在だ。
約130本のバラなどを庭で栽培するのが心の癒やし。通行人らとの「ふれあいの時間」にもなっているという。