一夜漬けはもう終わり? 「定期テスト」に廃止の動き 新たな課題も
定期テストの「廃止」か「継続」かではなく、評価の意味を考える機会に
保護者世代にとって、定期テストはあってあたり前の存在で、その意義について深く考えることはほとんどなかったと思います。 しかし、これからの時代は、常に確実なことはほとんどなく、どのようなことに対しても「なぜ?」「何のために?」などと疑問を持ち、自ら考えて答えを探すことが大切です。 定期テストの廃止・存続の議論は、評価の目的や学力向上の方法を学校が真剣に考え直そうとしている証でもあります。ご家庭でお子さまがテスト勉強に取り組む際も、その勉強は何のためにしているものなのか、自分のやりたいこととどうつながっていくのか、親子で立ち止まって考える機会にしてみてはいかがでしょうか。 取材・執筆:神田有希子 (※)ベネッセ教育総合研究所 小中高校の学習指導に関する調査 2023 ※掲載されている内容は2024年10月時点の情報です。
監修者 柏木崇 かしわぎ たかし VIEW next編集部 統括責任者 1999年にベネッセコーポレーションに入社し、進研ゼミ高校講座の国語教材の企画・編集を担当。その後、高校1・2年生向けの国語・数学教材の企画・編集を経て、2012年に現・ベネッセ教育総合研究所に異動し、『VIEW21』高校版の企画・編集を担当。13年に編集長、18年に統括責任者となり、21年から現職。年間100名以上の学校教師を取材し、現場の実践を始めとする教育情報や学校教育のあり方を問うオピニオンを発信している。経済・金融教育にも関心があり、プライベートではその普及活動に力を入れている。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。