両足をタテに並べる「足組ドリル」でスウィング作り! ショットが良くなる腕の振り方をマスターしよう
テークバックはふだんのスウィングと同じ
GD テークバックするときは、以前の連載で説明していただいたようにヘッドが肩、腕の動きにつれて最後に動き出す感じで上げていくんですか? ヘッドを引きずるような感じです。 原田 そうです。その動きは変わりません。 GD 手は同じく、「 イメージクロック（スウィングを時計でイメージ）の8時の位置」を通過する感覚でいいですか? 8時の位置は右シューズの2足分右あたりですよね。 原田 8時の位置はしっかり通過してください。 GD テークバックは右肩のあたりまで上げるとのことですが、肩はどのくらい回していいのですか?
両ひじをたたんで左肩にクラブを担ぐ
原田 あくまで腕の振り方のドリルなので、肩は30度くらい回ればいいです。テークバックはトップの位置まで上げなくていいです。スリークォーターくらいでいいですよ。 GD そこから腕を振っていくときの感覚は体が正面を向いた状態で早く両ひじをたたんでクラブを左肩に担いで両わきは締めるのですね。 原田 そうです。そのときに注意してほしいのはね、右ひじは体が正面を向きながら顔の右側になくてはいけません。ポイントは自分から見て右ひじが顔より右側です。右ひじが顔よりも左に出ると体のバランスを崩してしまいます。 GD 体のバランスを崩さずに腕の正しい振り方を覚えるこのドリルで使用する番手は? 原田 7番アイアンが一番いいですね。でも、7番で150ヤード飛ばそうとしちゃダメです。100ヤード以内の距離を打つようにしてください。ボールは飛ばさなくていいです。遠くに飛ばそうとすると力みが入り逆に振り方が悪くなっちゃうから。
体のバランスを崩さない振り方を覚える
GD 先ほどの右ひじが顔よりも右になくてはいけないという説明ですけど、右ひじが顔よりも左、つまり手を伸ばしてボールに当たらないような気がしますが、押していけないというか……。 原田 そこがなかなか上達しない人の最大の誤解です。体が正面を向いた状態で両ひじが左にずれて、特に右ひじが頭よりも左、つまりターゲット方向にあるということは、肩が左を向いていて、ひじをたたまずに腕をターゲット方向に伸ばしているということです。これでは体の動きはうまくいきません。バランスを崩してしまいます。 GD 体のバランスを崩さない腕の振り方を覚えるドリルですから、バランスを崩してしまったら元も子もないですよね。そうならないようにするにはどうしたらいいですか? やはり原田プロが言うアマチュアの大きな誤解を解いていくところから始まると……。 原田 それはとても大切なことです。では、その誤解の解き方については次回お話しましょう。 ●原田伝一（一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長） はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80～82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。 撮影協力/EN ゴルフレンジ
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